デジカメとインスタントカメラの画素数

Ｑ／デジカメとインスタントカメラの画素数はどちらが高いのでしょう？ Ａ／デジカメは300万個の点からなるCCD画素で実際には、100万個相当の赤、青、緑を感光する受容体の感度を電気信号の強弱に変更した物を合成して300万画素にしています。インスタントカメラは、微細な感光体を数層にコーティングした素材を用いそれに瞬間の光を焼き込むことで色を付ける技術を使っています。 では、インスタントカメラの画素をデジタルで表現すると何万画素になるのかというと、それには厳密な答えが出せません。理由は、画像を取り込むまでは画素という概念がないためです。アナログの考え方では、画素という大きさや解像度を指すものはありません。まあ、実際には目視やそれ相応の測定方法を決め、その中で行えば決まりますが・・・ なぜかというと、取り込みの段階でどこまで細かく読み取るかに依存するためです。たとえば、デジカメの画像を印刷してもう一度スキャナで読み取ればどうなるか試したことはありますか？ 画質は向上しませんが、画素数は600dpi程度でも圧倒的に増えるケースが多くあります。 これは、アナログ媒体の画素数はどこまで拡大して読み取るかに依存するためです。ただし、画素数が高いことが画質が高いことを指すわけではありません。等倍（拡大や縮小せずにみること）で閲覧すれば分かりますが、一定以上に解像度を上げて取り込むと今度は傷や埃、印刷のドットまで見えるようになります。そのため、解像度が向上したことで画質が向上するわけではないのです。 そのため、回答としていえば画素数という概念で考えればデジカメの画像をカメラと同じサイズに印刷してそれをもう一度、スキャナで取り込めば、同じ画素になることを考えると、インスタントカメラの画素数はデジカメの画素数と同じ物ではなく、スキャナの光学読み取り解像度にすぎません。 綺麗かどうかについては、デジカメの性能、圧縮率と撮影条件、およびインスタントカメラの性能、撮影条件に依存します。ちなみにこれらの通常の綺麗の基準は画面上の物ではなく双方を出力したときのものでなければいけません。 なぜなら、最近のスキャナには、画像の最適化機能を備えて物が多いため、見た目とは印象を変え好ましい色に変換する場合があるためです。これがうまく機能すれば良い印象になりますし、大して効果がない逆効果になれば印象は悪くなります。 実際のところ、まあ、ある意味ではインスタントカメラの方がデジタル特有のノイズがなく綺麗と感じるかもしれませんが、好みですね。