MDに録音した物が聞けなくなるっていうことはあるのですか？

Ｑ／MDが急にダメになって聞けなくなったりすることはあるのでしょうか？ Ａ／カートリッジから取り出したり、曲げたりと扱いが乱雑ならありえますね。特に、デジタルの光メディアはダメになるときは急ですが、すぐすぐＭＤはダメになることはないです。 Ｑ／何年もすると寿命で聞けなくなったりするのでしょうか？ Ａ／技術的な記録保持限界は５０年前後です。メディアが劣化することでだいたいこれぐらいとされますが、普通は環境の変化で劣化が早まりますのでそれ以下と考えるのが妥当でしょう。 ちなみに、ＣＤの劣化による読み出し不良が発生する限界は、２０年前後、ＤＶＤは３０年前後とされ、それぞれ表面の樹脂コーティングが劣化することでレーザーが届かなくなるために起こります。 ＭＤはデジタルの光メディアでは保持能力で優秀な部類に入ります。 Ｑ／４倍の大体300分くらいの長さが1枚のMDに入ってしまうけど、音とびが激しくなったりして、もとの録音状態が保てなくなったりすることが起こる？ Ａ／これはないですね。８０分のメディアなら４倍の３２０分記録できますが、カセットとは異なり、ほとんど均一なビットレートに準じています。 通常のＭＤモードがＡＴＲＡＣという圧縮を使いビットレート（一秒間に扱うデータの量）を２６４Ｋｂｐｓとしています。ＭＤＬＰ２の２倍モードでは１３２Ｋｂｐｓ、ＬＰ４では６４Ｋｂｐｓとなり圧縮率が高くなり、音の質が低下するのです音飛びは起こりませんが、絶対的に全体の音質が低下します。 （数字が高いほど、音が良い） 元々の音が１だったとしましょう。 ＡＴＲＡＣ１では圧縮されることで、０．９になる。 ＡＴＲＡＣ３のＬＰ２では、それが０．８～０．７に、ＬＰ４ではそれが０．６以下になると考えてください。ただし、カセットのように一部の音がとぎれたりするのではなく、人の耳に聞こえない部分か聞こえるぎりぎりの範囲の音の成分をカットして音質を全体的に下げることで、記録時間を延ばしています。 ただ、その分聞くときの音の質は低下します。 いかがでしょう。