プリントはお店がどこであれ、基本的には『元画像に沿ってプリントを出力する』というだけのサービスです。 ですから『自身が納得のいく状態の元画像でプリントを依頼する』というのが大切になります。 大概のお店は自動補正を行いますが、これはお店の基準で設定したパラメータをプリンター任せで一律に施すだけのことで、個別の画像ごとに対応はしませんから、イマイチと感じられる写真になって出てくることもあるわけで、大きな期待を寄せるべきものではありません。 プリントしようと思う画像は必ず自分の目でチェックし、至らない点があればレタッチを施して納得のいく画像に調整するのがベストなのですが、簡単なレタッチで追いつかないような画像は、大概撮影の段階で何らかのミスをしています。 こうなると根気よくレタッチしてもどこまで回復できるか微妙ですし、それをプリントの段階でどうにかならないかと期待するのにも無理があります。 キレイなプリントを得るためには、まず撮影をきちんと完了させなければいけないのです。 ここからは私見ですが、『納得のいく状態にレタッチした画像を無補正でのプリント依頼』というのが、最も落ち着いた結果になるように思います。 透過液晶のモニターとペーパーデバイスの印画紙では土台が大きく違うので、イメージと若干異なる写真も出てくるはずですが、しっかりした元画像の無補正プリントなら「もう少しし明るくレタッチすればいいかも…」といった傾向が掴みやすいので、次回対策して再プリントすれば概ね許容範囲に収まります。 ただ、このやり方だとどこまでやっても100点満点で90点位までです。 残りの点数を妥協したくないという人もいらっしゃるわけで、その場合はモニター・プリンターをキャリブレーションして自家プリントで煮詰めていく、という方向になっていくかと思います。 その他、気がついたことについてですが、<同じ会社でプリントとフォトブックで色が違っていた>というのは、プリントとフォトブックに用いる紙の質がそれぞれ異なっているからだと思います。 “手動補正”ですが、漠然と手動補正を依頼しても、それを行う人の感性によりけりになってしまうので、なかなかに難しいところがあります。 依頼者の要望を受け入れてくれるお店で、尚且つその要望をお店に正確に伝えられればいいのですが、感覚的な表現での伝達だと解釈が異なってしまうこともあるので、依頼時に何らかの工夫は必要だと思います。