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自動車 シリコーン灯油の防錆効果というのはすごいのでしょうか  アンダーコートより良い?

自動車では雪国では下回りの錆対策に
アンダーコートをします

ノックスドールとか有名ですが
やはり高いものは良いようです


シリコーン灯油の防錆効果
という YouTube の動画はありましたがどう思われますか


自動車のメンテナンスに詳しい方教えてください

[(1) 【サビの進行止める】おなじみのアレをスプレーガンで塗装。シリコーン灯油の防錆効果がすごかった。 - YouTube]()

A 回答 (2件)

最近シリコーン防錆をクルマに施すヒトが増えて来て、こういうご質問、そろそろ出てくるかと思っていましたが・・・№1様が御解答の通り、そんなにいいならメーカーがとっくにやってます。


 がしかし、それどころか。
 メーカーは一時期、NR(天然ゴム)の代わりにシリコーンによるゴム部品を大々的に使ったことがあり、それで不具合が起こってすっかり凝りてます。

※シリコーンを灯油やアセトンで希釈して吹く防錆法は、以前からプラントなどの鋼製建造物では行われていました。沿岸部にあるプラントではかなり強力な防錆剤になりますが、使用範囲が限られます。
 それはシリコーンが持つ『高い電気絶縁性』によります。

※シリコーンには低分子量シロキサンという成分が残留しており、これが揮発するとモーレツな電気絶縁性を発揮し、周辺に電子部品があると接続部(コネクタやプラグ、ソケットなど)の導通不良を起こします。

※これは長い間自動車やバイク、家電などのメーカーを悩ませた故障で、最初は原因が皆目判りませんでした。
 原因が分かった現在では、ゴム部品を作る場合、
①シリコーンゴムは極力使わず、NR(要するに天然ゴムがベース)やネオプレン(クロロプレンがベース)を使う。
②どうしてもシリコーン部品を使う場合は、成型後に2次加硫という工程を経て、残留低分子量シロキサンを飛ばす。
・・・という対策を打っています。

 っというわけで。
 建造物などにシリコーンを塗っても殆ど影響は無いでしょうが、しかし相手は『気化ガス』です。どこから低分子量シロキサンが回り込むか判らず、クルマやバイクでは怖くて使えません。(低分子量シロキサンがコネクタの導通不良を起こした場合、修理の唯一の方法は『コネクタ交換』だけです。それでも周辺のシリコーンを完全に除去しないと、同じ導通不良が再度起こる可能性があります。シリコーンによって一度でも導通不良が起こった機械は、永久に導通不良の『持病』を持つと考えられます。)

>アンダーコートより良い?

 アンダーコートというのが車検時に業者が床下に吹く黒いスプレー(別名シャシブラック)のことなら、そもそもアンダーコート自体には『塗料』程度の防錆性能しかありません。
 シリコーン塗布は、ジーバートやノックスドールと同等の防錆性があります。(というか、防錆の原理はこの3者で同じです。)
 しかし。クルマのコネクタは簡易防水されていて泥は滲入しませんが、分子が小さいガスは入ってしまいます。
 例えばクルマの床下全面にシリコーンを吹いて、何が起こるかは予想出来ません。  
 まぁ塗布量の絶対値は小さいので、エンジンルーム内のコネクタが全滅などということにはならないでしょうが、例えばガソリンタンク周辺に気化ガスが回り込んで残量ゲージの信号が不通になる、なんてことは十分起こりそうです。
 100歩譲って、サビて来たところにサビの進行を止める為に狭い範囲でシリコーンを塗るのはアリだとしても、広い面積にシリコーンを塗るのは、あまりお勧め出来ません。
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そんな効果があるならメーカーは採用してる筈。

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