Title | Duration | Price | |
---|---|---|---|
|
July alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 03:45 | |
|
Oh No alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 03:26 | |
|
u alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 03:14 | |
|
森 alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 03:32 | |
|
もっと alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 02:40 | |
|
Boys Lost in Acid alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 05:25 | |
|
Owari alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 02:35 | |
|
いつかいま alac,flac,wav,aac: 24bit/48kHz | 03:53 |
松永拓馬の二作目となる『Epoch』はプロデューサーに篠田ミルを迎えておよそ一年半の時をかけて制作された。アルバムに登場する大部分の音は、アナログ・シンセサイザーによってゼロから作成され、リアルタイムでの操作によって録音された。それは、フィルターやLFOの微細な動きの中に恍惚を見出そうとする実践なのだ。
アルバムは、川に入ることによって更新される身体性を、グラニュラーシンセシスによる微細な粒子の奔流と重ね合わせた"July"で幕を開ける。続く"Oh No"では各所に配置されたサイン波の音響的簡素さをもって、地に足のつかない日々が描写される。"u"はダブを骨組みまで削ぎ落とすことによって、君との曖昧な距離やゆらぐ境界線を音響の中に沈めてしまう。 "森"は、木々の中に入ることによって得られる感覚喪失を、アナログ・オシレーターの揺らぎの中に幻視しようとする。
「これがずっと続けばいいのに、終わりなんて知らない」と感覚の持続を希求しながら昇っていく"もっと"を経て、上昇感覚のピークとしてたどり着くのが"Boys Lost in Acid"である。反復する「Boys Lost in Acid」のフレーズとアシッドベースを導きの糸にして、アルバムは身体的な快楽の極点に向かっていく。
旅の終焉を予感させる"Owari"は、音響空間を存分に利用して電子音のうねりやゆらぎに焦点をあてる。そして、同一のフレーズが反復しながら少しずつ変化していく"いつか、いま"によってアルバムは幕を下ろす。
"いつかいま"の曲中で語られるように、「でかいなにかのいちぶ」であるという感覚は、「朝に日を浴びて」知覚されるものである。形而上学的な陶酔や恍惚の感覚は、日々の微細なテクスチャの中に潜んでいるのだ。
epochの語源であるギリシャ語のepokhe(= エポケー)は「判断を保留し、一時停止すること、上(epi)に保持すること(ekhein)」を意味するが、『Epoch』はまさしく日常性の中に恍惚や陶酔を宙吊りにしようとする。それは日常であって非日常であり、現実であって夢であり、あるいはそれらのどれでもない。『Epoch』はそれら全ての中にあって宙吊りにされたものであって、それらを往還する松永拓馬の音響的な軌跡なのだ。
Discography
松永拓馬の二作目となる『Epoch』はプロデューサーに篠田ミルを迎えておよそ一年半の時をかけて制作された。アルバムに登場する大部分の音は、アナログ・シンセサイザーによってゼロから作成され、リアルタイムでの操作によって録音された。それは、フィルターやLFOの微細な動きの中に恍惚を見出そうとする実践なのだ。 アルバムは、川に入ることによって更新される身体性を、グラニュラーシンセシスによる微細な粒子の奔流と重ね合わせた"July"で幕を開ける。続く"Oh No"では各所に配置されたサイン波の音響的簡素さをもって、地に足のつかない日々が描写される。"u"はダブを骨組みまで削ぎ落とすことによって、君との曖昧な距離やゆらぐ境界線を音響の中に沈めてしまう。 "森"は、木々の中に入ることによって得られる感覚喪失を、アナログ・オシレーターの揺らぎの中に幻視しようとする。 「これがずっと続けばいいのに、終わりなんて知らない」と感覚の持続を希求しながら昇っていく"もっと"を経て、上昇感覚のピークとしてたどり着くのが"Boys Lost in Acid"である。反復する「Boys Lost in Acid」のフレーズとアシッドベースを導きの糸にして、アルバムは身体的な快楽の極点に向かっていく。 旅の終焉を予感させる"Owari"は、音響空間を存分に利用して電子音のうねりやゆらぎに焦点をあてる。そして、同一のフレーズが反復しながら少しずつ変化していく"いつか、いま"によってアルバムは幕を下ろす。 "いつかいま"の曲中で語られるように、「でかいなにかのいちぶ」であるという感覚は、「朝に日を浴びて」知覚されるものである。形而上学的な陶酔や恍惚の感覚は、日々の微細なテクスチャの中に潜んでいるのだ。 epochの語源であるギリシャ語のepokhe(= エポケー)は「判断を保留し、一時停止すること、上(epi)に保持すること(ekhein)」を意味するが、『Epoch』はまさしく日常性の中に恍惚や陶酔を宙吊りにしようとする。それは日常であって非日常であり、現実であって夢であり、あるいはそれらのどれでもない。『Epoch』はそれら全ての中にあって宙吊りにされたものであって、それらを往還する松永拓馬の音響的な軌跡なのだ。
松永拓馬の二作目となる『Epoch』はプロデューサーに篠田ミルを迎えておよそ一年半の時をかけて制作された。アルバムに登場する大部分の音は、アナログ・シンセサイザーによってゼロから作成され、リアルタイムでの操作によって録音された。それは、フィルターやLFOの微細な動きの中に恍惚を見出そうとする実践なのだ。 アルバムは、川に入ることによって更新される身体性を、グラニュラーシンセシスによる微細な粒子の奔流と重ね合わせた"July"で幕を開ける。続く"Oh No"では各所に配置されたサイン波の音響的簡素さをもって、地に足のつかない日々が描写される。"u"はダブを骨組みまで削ぎ落とすことによって、君との曖昧な距離やゆらぐ境界線を音響の中に沈めてしまう。 "森"は、木々の中に入ることによって得られる感覚喪失を、アナログ・オシレーターの揺らぎの中に幻視しようとする。 「これがずっと続けばいいのに、終わりなんて知らない」と感覚の持続を希求しながら昇っていく"もっと"を経て、上昇感覚のピークとしてたどり着くのが"Boys Lost in Acid"である。反復する「Boys Lost in Acid」のフレーズとアシッドベースを導きの糸にして、アルバムは身体的な快楽の極点に向かっていく。 旅の終焉を予感させる"Owari"は、音響空間を存分に利用して電子音のうねりやゆらぎに焦点をあてる。そして、同一のフレーズが反復しながら少しずつ変化していく"いつか、いま"によってアルバムは幕を下ろす。 "いつかいま"の曲中で語られるように、「でかいなにかのいちぶ」であるという感覚は、「朝に日を浴びて」知覚されるものである。形而上学的な陶酔や恍惚の感覚は、日々の微細なテクスチャの中に潜んでいるのだ。 epochの語源であるギリシャ語のepokhe(= エポケー)は「判断を保留し、一時停止すること、上(epi)に保持すること(ekhein)」を意味するが、『Epoch』はまさしく日常性の中に恍惚や陶酔を宙吊りにしようとする。それは日常であって非日常であり、現実であって夢であり、あるいはそれらのどれでもない。『Epoch』はそれら全ての中にあって宙吊りにされたものであって、それらを往還する松永拓馬の音響的な軌跡なのだ。
News
AVYSSレーベル第1弾作品『i.e』全収録曲を公開
2018年にスタートした音楽を中心にしたプラットフォーム「AVYSS」が、レーベル第1弾作品として来年3月にリリースする20年代型ネオ解釈邦楽カバーコンピレーションアルバム『i.e』。 先日発表された第一弾収録アーティストに続き、全収録曲の詳細が公開され
AVYSSレーベル第1弾は20年代型ネオ解釈邦楽カバーコンピ盤『i.e』
2018年にスタートした音楽を中心にしたプラットフォームAVYSSが、レーベル第1弾作品として、20年代型ネオ解釈邦楽カバーコンピレーションアルバム『i.e』のリリースを発表した。 今回は『i.e』に収録予定の全13曲の中から、第1弾として7曲の詳細が公
渋谷クラブクアトロの新シリーズ【Pure vibes only】が7/1開催
渋谷クラブクアトロにて2024年7月1日(月)に自主公演シリーズ【Pure vibes only】が開催決定。出演にはCampanella、空間現代、テレビ大陸音頭、松永拓馬を迎える。 出演者からたちのぼる「Vibes」を感じ、まだだれにも打ち明けていな
“APPLE VINEGAR -Music Award-”2023年大賞が決定
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が2018年に設立した、新進気鋭のミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞『APPLE VINEGAR -Music Award-』。 第6回となる今年の選考会が2023年3月14日(火)
第6回”APPLE VINEGAR -Music Award-“ノミネーション12作品を発表
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が設立した”APPLE VINEGAR -Music Award-“、第6回となる2023年のノミネート作品12アルバムが本日(2/10)オフィシャル・サイトで発表なった。 ”APPLE VINE