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News

2022/10/07 12:00

 

ウエスギ専務、『ブギウギ奥の細道 第二幕〜厚岸 牡蠣の章〜』を語る

 

北海道発STVの人気バラエティ「ブギウギ専務」DVD第16弾、『ブギウギ奥の細道 第二幕〜厚岸 牡蠣の章〜』が2022年9月28日(水)に発売された。カヌー体験しながらの優雅な朝食から、絶品な牡蠣、ウィスキー蒸留所など、いつになく至福の旅番組的な光景が続く序盤から、小熊の出没情報で一気に緊張感が漂い、「ルパン三世」所縁の町ではウエスギ専務とおおち係長(ダイノジ 大地洋輔)のモノマネ合戦が展開されたりと、目まぐるしくも見どころ満載な2枚組となっている。OTOTOYニュースでは今回も、ウエスギ専務こと上杉周大(THE TON-UP MOTORS)にリモートインタビューを敢行。いよいよ最終地点・根室に到達した旅の思い出を振り返ってもらうと共に、自身の音楽活動についても語ってもらった。

――『ブギウギ専務DVDvol.16「ブギウギ奥の細道 第二幕」〜厚岸 牡蠣の章〜』DVD発売おめでとうございます。

ありがとうございます!

――“牡蠣の章”というだけあって、本当に牡蠣づくしの映像で牡蠣が食べたくなりました。

ヤバいですよね⁉ みんな絶対牡蠣が食べたくなると思います。それと厚岸はウィスキーの蒸留所で有名なので、お酒が好きな方にとってはすごく良い回が収録されていると思います。

――牡蠣とウィスキーのマリアージュですね。

そうです、マリアージュですよ! あの日マリアージュという言葉を知って以来、めちゃくちゃ使ってます(笑)。

――専務は1人でバーに行って飲んだりもするそうですが、もともとウィスキーはよく嗜むんですか?

ウィスキーは結構好きですね。弱いんですけど、1人で飲むとなったらウィスキーを飲んでいることが多いです。

――バーに行って静かに飲んでいる?

はい。チビリとやっては、「いい女だなあ」って言いながら。

――そのセリフを完全に自分のものにしてますね。

そうなんですよ(笑)。

――厚岸蒸留所というのは、昔からあったんですか?

あのロケの時点で、2年目って言っていたと思います(※2016年に生産開始)。今は厚岸蒸留所もいろんなウィスキーを出すようになりましたけど、当時は「ファンデーション2」という2年目のウィスキーができたときでした。これはもう今は絶対手に入らないようなウィスキーなんですよ。

――東京都内などでは飲めないようなウィスキーなんですか。

飲めないと思います。もし都内のバーにあったとしても、1杯何千円とかだと思います。

――そうなんですか!? 専務はウィスキーの知識がすごいですよね。

いや、そんな偉そうなことは言えないんですけど、でもあれは買えるときに買っておかないと、と思って買いました。何でもない日に空けるのがもったいない感じがあるので、「今日は頑張ったな!」というとき、それこそライブが終わった後とか、特別な夜にチビリとやってます。

――牡蠣といい、ウィスキーといい、個人的にも嬉しい内容のDVDですか?

牡蠣って全国的にいろんな名産地がありますけど、厚岸の牡蠣は道民にとってスペシャルなんですよね。厚岸で食べる牡蠣と札幌で食べる牡蠣って、また全然違うんです。牡蠣が嫌いな人って、“海っぽい感じ”が苦手だと思うんですけど、厚岸で食べる牡蠣にはまったくそれがないので。本当に「海のミルク」とはよく言ったものだなって思います。

――そこに厚岸蒸留所のウィスキーをちょっと垂らして食べると……

“頭蓋が共鳴”するんです(笑)。今までに味わったことのない感覚なので、その新しさの衝撃と、旨味が駆け巡る感じで、本当に美味しかったですね。(ウィスキーで有名なスコットランドの)アイラ島とかの牡蠣の漁師さんは、船の上で採れたての牡蠣にアイリッシュウィスキーをかけて食べるんですって。向こうでもそういう食べ方が一番好まれているみたいです。同じ厚岸産だからだと思うんですけど、牡蠣もウィスキーも両方引き立てる感じで、すごく美味しいんですよ。そういう意味では、お酒と食べ物が好きな人は主にDVD上巻の方が楽しいと思います。

――上巻の方では、一番最初にカヌー体験から始まりますけど、いかがでしたか?

カヌーも最高でした。DVDでも伝わると思うんですけど、湖面が鏡のようなんですよ。もう、自分が上質な絵画の中にいるような。ちょっとカッコつけちゃいましたけど(笑)。それぐらい優雅なひと時でした。波が一切ないのと、まわりが太古のままの景色で、時を忘れましたね。カヌーの上での食事は特別にさせていただいたんですけど、今こそ色んな方に訪れて欲しいなって思います。

――カヌーの上で食べているあさり汁とおにぎりは、これまた本当に美味しそうでした。

めちゃくちゃ美味しかったです。お料理の腕はもちろん、素材もすごく良いと思うんですよ。現地で採れている最高のものを使っていて。無駄な味付けもなかった印象で、美味しかったですねえ(しみじみと)。

――そこからまたシビアな旅に戻らないといけなかったわけですが、小熊の出没情報で急激に空気が変わりますね。

毎年、街の中とか国道ぐらいまで熊が出てきたというニュースが北海道は多いので、あれがリアルな北海道なんだろうなって思いました。でもそれを町内放送でやっていたりしたのを身を持って体験したのは初めてだったんです。まわりの人の「気を付けて!」っていう声が冗談じゃなくて本気なので、めちゃくちゃ怖かったです。

――これまでの長い旅で一番の恐怖を感じた?

そうかもしれないです。「ブギウギ専務」は道内いろんなところに行ってきましたけど、あそこまでリアルに感じたのは初めてでした。

――これまでのロケで危機を感じたことって他にどんなことがありますか。

「ブギウギ奥の細道」ではないんですけど、昔沖縄でスキューバダイビング中にクジラに遭遇して溺れたことがありました(笑)。沖縄にロケに行って、何も知らないでスキューバダイビングをしていたら、「ウォ~ン」って声がしたと思って見たら、めちゃくちゃデカいクジラが向かってきて。そのときはパニックで溺れました。ガイドの人がスーッて抱えて上げてくれたんですけど、「これはさすがに言っとかないとダメだろ!」って。

――怒ったんですか?

さすがに怒りました。全然響いてなかったですけど(笑)。

――今回の熊に関してはさすがの“鬼の子D”(岸ディレクター)も引き上げざるを得なかったわけですね。

そうですね。夜中にパッと目が覚めたときに怖い話を思い出したときのような、急に空気が変わった感じというか、何をしていても怖いんです。ロケが中止になったきっかけになったのは、「ガサッ」という音が山の中から聞こえてきたからなんですけど、本当に怖かったので。「これはマジで無理だね」っていうことになったんです。

――その「ガサッ」が出るまでの岸さんの悪ふざけがあるので、本当か冗談かわからないですよね(笑)。

そうなんですよ。本当に、無人島とか一緒に行きたくないです(笑)。

――そうしたこともあって、「民宿あっけし」に4回も泊まることになります。

「ブギウギ奥の細道」で最多かもしれないです。おかみさんをはじめ、みなさん良い人なんですよ。僕らの旅は宿を予約して泊まることがないので、「今から行きます」って連絡するとお部屋を用意してくださって、律儀に毎回3つの布団を並べてくださって(笑)。そういうのもわかってくださっていて、本当にお世話になりました。

――ところで、プライベートで旅行に行ったりすることってありますか?なかなかそういう時間もないとは思いますが。

時間というか、不思議なことに旅行欲ってあんまりないんですよ。

――それは、「ブギウギ奥の細道」をやっていたせいもあるんですか?

それも大きいとは思います。もちろん、もう1回訪れてみたい場所はたくさんあるんですけど、音楽活動も含めて、日本国内で行ったことがない都道府県ってほとんどないんですよ。それもあって、プライベートで旅行に行きたいっていうのは全然ないですね。

――外国には行きたくないですか。

ああ~、外国は行ってみたいです。それこそ、ナッシュビルとかメンフィスとか。やっぱり、STAXとかサザンソウルの聖地には行ってみたいですね。

――後半に訪れる浜中町は「ルパン三世」の原作者モンキー・パンチ先生の出身地ということですが、「ルパン三世」といえば「ブギウギ専務」のDVDを出しているVAPから映像作品などがたくさん出ています。ご縁を感じる回ですね。

そうなんですよね。あれはもう、「ルパン三世」を巡るっていうVAPさん回ですね。そして、僕とおおち係長がルパンの似てないモノマネを乱発するという。

――そこまで似てなくもないな、と思って見てたんですが(笑)。

本当ですか?「ルパン三世」大好きなんですけど、むずかしかったですね(笑)。モンキー・パンチ先生は浜中町にすごく思いがあったようで、原作では浜中町の景色を書いているシーンがあったりするので、ルパン好きには是非訪れて欲しいです。

――ルパンのどんなところに影響を受けてますか?

今はあんまり使われなくなった言葉ですけど、子どもながらに「三枚目」というのはこういうことなんだなっていうのを最初に理解したのがルパンだったかもしれないですね。「見た目はすごくカッコイイのに、決まらないことがカッコイイ」みたいな。ああいう、昭和のカッコよさには憧れますね。

――おおちさんとのモノマネ合戦を見ていて思ったんですけど、おおちさんとお笑いについて話すことってあるんですか?

う~ん、あんまりないですね。音楽とかファッションのことを話していることが多いです。そんなカッコイイ2人じゃないんですけど(笑)。あとは、映画の話をよくしてますね。2人とも移動が多いので、飛行機に乗って北海道に向かうときは必ずNetflixを……あ、Huluを観ているので。「何観てる?あれ面白いよ」っていう話をよくしています。

――Hulu ( VAP、STVと同じ日本テレビ系列)とかで?

Huluで。というかHuluだけですね。

――「ストレンジャー・シングス 未知の世界」はNetflixでやってますよね。

ああ、そうなんですか? 面白いらしいですよね。Huluでいつかやってくれないですかね(笑)。

――わかりました(笑)。とにかく映画の話をしていると。お笑いの話はあんまりしないですか?

あんまりしないです。「ブギウギ専務」って、お笑いお笑いしていないっていうか、“ドキュメンタリーバラエティ”みたいな感じなので。おおち係長からは、「お笑いの技術とかテクニックとかは身に着けないで欲しい」とか言われたりするので、それもあってあんまりお笑い番組とかそんなに見ないというのありますね。「上手になったらつまらないし」って。

――良い意味で普通の2人組が旅している雰囲気を残しておきたいということですね。

おそらくそうだと思います。岸さんもそう言ってましたから。

――そして、いよいよ旅は次回のDVDでゴールを迎えます。

やっぱり、あのときの気持ちがちょっと蘇りましたね。根室のカントリーサインにイーンしたときとか、すごかったですね。ゴールじゃないんですけど、ずっと心にあった根室が目の前にあるというのは。「ああ、次回で終わるのか」っていうのは、DVDを見返して一視聴者的な目線でもちょっと寂しくなりました。「ブギウギ奥の細道」のDVDが出るたびにキャンペーンをやらせてもらってエピソードを話したりしていたのも、次で終わりになるのかと思うと寂しいですね。

――では【特典映像】撮りおろし映像「ウエスギ専務 母校への道 幼稚園編」について見どころを教えてください。

「母校への道」は小学校編、中学校編、高校編、大学編とやっているんですけど、今回はその中の「三大聖地」的なところを巡るという、非常にドラマティックな展開になっています。「母校への道」シリーズが好きな人にとっては、「あ、ここ行くの!?」がいっぱいあるのでご期待ください。あとは……大変でした(笑)。とんでもない大移動なので。「これぞブギウギ専務だな」っていう内容になっています。

――前回も過酷な感じがしましたけど、実際にやってみたら結構楽しかったですか?

いや、楽しくないです。特典映像の冒頭でも「飛行機、飛ばなきゃいいけど」って言ってますからね(笑)。DVDを見ていて「本当に嫌なんだな、俺」って思いました。

――今回、札幌では3年ぶりとなるインストアイベントが行われます。

お店にご挨拶に行くたびに、「またいつかインストアイベントやりたいですね」という話をしていたので、ようやくできて嬉しいですね。DVDを手に取ってくださった方に直接お会いするのも本当に久しぶりなので、楽しみです。

――銀座山野楽器本店さんでのイベントは行われないようですね。

そうなんです。ただ、銀座に足を運べる方は、山野楽器本店さんでお買い求めいただければ嬉しいなと思っております。

――ファンにとっては東京の聖地ですもんね。

そうですよね。僕みたいに日陰で生活しているような人間は、DVD発売のとき以外は銀座に行くことがないので(笑)。それは寂しいなと思います。

――上杉周大としての音楽活動についてもお伺いしますが、10月16日(日) 下北沢CLUB Que〈ふたりのビッグショー〉で中野ミホさんとのツーマンライヴが行われます。中野さんとは同じ札幌出身ですが、THE TON-UP MOTORSとDrop’sで対バンしたことはあったんですか?

じつは数えるほどなんですよ。弾き語りライヴをやることになったときに、「中野さんどう?」ってQueの二位さん(オーナーの二位徳裕氏)から何度か勧めていただいていたんですけど、お互いのスケジュールが上手くハマらなくて、ようやく今回実現することになったんです。僕たちも2人のマリアージュでどんな化学反応が起こるのかわからないので楽しみです(笑)。

――マリアージュを使ってきましたね(笑)。楽しみにしております。今年も後半ですが、来年に向けて考えていることなどありますか?

「ブギウギ奥の細道」のDVDは、順当にいけばおそらく春ごろにゴールする巻が発売されると思うので、それはもうスペシャルな一枚になると思います。音楽としては、今回自分がコロナになってしまって1本ライヴを飛ばしてしまったんですけど、来年以降もライヴは引き続き頑張って行きたいと思います。楽しみにしていてください。

取材・文:岡本貴之

リリース情報
ブギウギ専務DVD vol.16
「ブギウギ奥の細道 第二幕」 ~厚岸 牡蠣の章~ 
2022年9月28日(水)発売
¥4,840(税込)
出演:上杉周大 大地洋輔(ダイノジ)ほか
【商品番号】VPBF-15768
【ディスク仕様】
2枚組 (片面2層MPEG-2、合計255分予定)
※映像/16:9レターボックス 音声/ステレオ、主音声のみ
【企画制作・著作】札幌テレビ放送株式会社
【販売元】VAP

【「ブギウギ専務DVD Vol.16」収録内容】
■ブギウギ奥の細道 第二幕 厚岸 牡蠣の章(2018年10月~19年3月放送)
北海道最西端・奥尻島から北海道本土最東端・根室の納沙布岬までの800キロを、俳句を詠みながら徒歩で旅する「ブギウギ奥の細道 第二幕」。今回は厚岸町からゴールひとつ手前の町・浜中町を進む75キロに及ぶ道のりを、未公開映像を加えて完全収録。北海道を代表するカキの産地・厚岸町にたどり着いた専務と係長。町の行く先々で名産のカキにありついて、タイトル通りのカキざんまいの旅に。「頭蓋が共鳴」するほど感動した、厚岸ならではのカキの食べ方とは?さらに厚岸町に誕生したばかりのウイスキーの蒸溜所を見学したり、湿原でカヌーを体験したりと珍しく観光モード全開の展開に。しかしクマの出没情報に旅の予定が大きく狂わされるなど、行き当たりばったりの過酷旅ゆえのアクシデントも続出する。絶品のご当地グルメあり、一期一会の人情あり、想定外のハプニングあり…。いよいよゴールの根室市まで到達し、遥かなる旅路が最終盤へと突入する見どころ満載の珍道中です。

■未公開映像:ウエスギ専務「紀行文」完全公開
一日の徒歩旅を終え、宿に着いた専務が夜な夜な書き綴ったイラスト入り旅日記「紀行文」。放送時間とクオリティの関係からほとんどの放送回でカットとなっている悲運の作品。今回も5夜中4夜でお蔵入りとなっていた問題作の数々を大公開。

■撮りおろし映像 「ウエスギ専務 母校への道 幼稚園編」
番組の代名詞ともいえる放浪企画「母校への道」を、今回もDVDのためだけに完全撮りおろし。道行く人の出身校を尋ね歩き、専務の母校をめざす超過酷ミッションの幼稚園編。前作でゴールできなかったため、旭川市からミッション再開することに。今企画の「聖地」と称される場所を次々引き当てる奇跡を起こすが、その分、北海道を西へ東への大移動を強いられる超過酷な展開に。ゴール不可能と言われるこのミッション、はたして専務は終止符を打つことができるのか?もうテレビの本放送では見ることができないレアな珍道中を、DVDでたっぷりと大放出。
収録時間:上巻135分 下巻120分予定

インフォメーション
・「ブギウギ専務」オフィシャル・ウェブサイト
https://www.stv.jp/tv/senmu/index.html
・商品ページ
https://www.vap.co.jp/senmu/

ライヴ情報
〈ふたりのビッグショー〉
2022年10月16日(日)@CLUB Que
出演:上杉周大 (THE TON-UP MOTORS) / 中野ミホ
開場17:45/開演18:30
【チケット】前売¥3,500/当日¥3,800(+ドリンク別¥600)
      配信/¥2,500
     ※価格表示は全て税込み

【会場設定】全席自由
【発売日】  Que店頭先行 09月14日(水)16:00~21:00
       一般発売 09月15日(木)

<配信> 「ストリーミングプラス」
     ・購入期間  9月16日(金) 10:00 ~ 10月22日(土) 20:00まで
     ・視聴期間 ライブスタート~10月22日(土) 23:59まで
・問い合わせ OFFICEQUE 03-5433-2500
・詳細:CLUB Que オフィシャル・ウェブサイト
http://www.ukproject.com/que/schedule/nextmonth.html


[ニュース] Drop's, THE TON-UP MOTORS, 上杉周大, 中野ミホ

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