Piano Ad Revenue Insightsは広告インプレッションに関連するあらゆる指標の正確な分析プラットフォームをパブリッシャーに提供します この度PIANOでは、Piano Analyticsのオプションサービスとして、 Piano Ad Revenue Insights (以下、ARI)の提供を開始いたします。ARIは、オーディエンス、コンテンツ、マーケティング施策、ページフォーマット、広告在庫に関連する正確な収益を把握できる初めてのツールで、これによりパブリッシャーは、広告のパフォーマンスデータを総合的に測定・分析し、収益の最大化を図ることができます。 イギリスのメディア企業である、dmg media傘下の大手オンライン・ニュース・プラットフォームであるiNews.co.ukは、この新サービスをいち早く採用した大手パブリッシャー企業のひとつです。この企業は以下の事項の分析にARIを活用しています。 広告収益とサブスクリプション収益の関係性 広告収入の変動を監視し、その変動要因を突き止めると同時に、収益を高める方法を特定…
世の中に広く使用されている分析ツールでも、あたりまえのようにデータサンプリングを基に分析が行われておりますが、実は潜在的な危険性や経済的リスクがあることはご存知でしょうか。 アナリティクスにおけるデータサンプリングとは? データサンプリングは、トラフィックデータの一部を分析し、全体的な結果を推定する手法です。全データを収集するのではなく限定的なサンプルデータのみにアクセスしています。つまり、既存のパターンに基づいた推定データなのです。 データサンプリングのメリットは、レポーティング結果の迅速な作成、より大きなデータセットに含まれる有意義で価値のある情報を引き出せることです。 データサンプリングの仕組みとは? データサンプリングは「確率サンプリング」と「非確率サンプリング」の2つのカテゴリーに分けることができます。 確率サンプリングとは、さまざまな統計的手法(層別サンプリング、系統的サンプリング、多段階サンプリング、クラスター・サンプリングなど)を使って、より大きな母集団からランダムにサンプルを選ぶことを言います。データセット内のメンバーに番号を割り振り、上記の自動処理でランダムに選択することで、セット内のすべてのメンバーが平等に選択されるようにします。確率サンプリングを使用することで、母集団の部分的な代表サンプルを取得できます。特定の系統誤差やサンプリングバイアスを除去し、信頼性が高くなる傾向があります。 非確率サンプリングは、ランダムではなく、分析者の主観的な判断に基づいてサンプルを選択するサンプリング手法です。これによりランダム化がなくなるので、母集団のメンバーそれぞれの選択される確率が不平等なサンプリング方法です。非確率サンプリングでは、より大きな母集団を正確に示すサンプルが作成される可能性は低いですが、複雑性が低く、よりスピーディで安価というメリットがあります。 Googleアナリティクス(以下GA)の無料版は確率サンプリングを使用し、データは集計され、ランダムなデータセットとして利用されます。つまり、オーディエンス、ユーザー獲得、ユーザー行動、コンバージョンのレポートなど、G Aが提供する標準レポートは、すべてサンプリングされたデータに基づいています。カスタムレポートを作成する際にもGAのデータはサンプリングされます。そのため、作成されたレポートがトラフィック全体を表しているのか、または企業に価値のあるトレンドが表示されているのかがわからず、また、選択されたデータセットが正確な情報を提供しているのかどうか確認のしようがありません。ダウンストリームの可視性の欠如は意思決定を妨げ、ビジネスの効率化に直に影響を与えてしまいます。特に大企業ではそれが顕著に現れます。Googleがユーザーにプレミアムオファーへのアップグレードを推奨するのはこのためです。 データサンプリングにより制限されてしまうこと 1. 代表的サンプル 統計学上では、行動データの母集団が研究される場合に、サンプルは常に代表的サンプルでなければならないという標準的なルールがあります。代表的サンプルとは、より大きな集団の中の少量または部分集合と定義されており、より大きな集団と同じ性質と比率を表しています。そのサンプルを制限してしまうと、データがすでに予測されているため、実際に起きているパターンを捉えることができず、データ全体で分析していれば獲得できるはずの情報を逃してしまう可能性があります。…
昨年パリにて開催されたPiano Academyにおいて、BBC(英国放送協会)のシニアプリンシパルデータアナリストであるIain Hoare氏より、スポーツ編集部と製品部でのPianoを活用したコンテンツ施策の最適化方法についての講演がありました。Hoare氏は、コンテンツの最適化施策により、ユニークユーザーのトラフィックは28%増加し、サイト上でのユーザーエンゲージメントは2倍以上増加したと発表しています。 講演概要 BBCは2021年半ばにコンテンツの表示形式を短編コンテンツに変更したため、エンゲージメントを計測するための新しい指標が必要でした。従来は別ページに記事全文が開かれる形式でしたが、新形式ではクリックやページ移動がなくなり、クリック数の計測ができなくなった為です。そこでユーザーの注意を15秒以上引くコンテンツの計測を開始しました。 この計測により、コンテンツや製品に関する深いインサイトの獲得が可能となりました。編集部はコンテンツの種類、長さ、トピックの観点からユーザーに人気のあるコンテンツを特定でき、製品部はユーザーがどのようにサイト内を回遊しているかの他、コンテンツのレイアウトや読了率、ページネーションなどのパフォーマンスを知ることができるようになりました。 そしてPianoの高度なセグメント機能により、より質の高いパーソナライゼーションを実現しました。「特定のコンテンツを15秒以上閲覧した確率」と、「閲覧時間」によるセグメント分けをすることで、サイトのエンゲージメント向上のためにそれぞれの指標を分析できるようになりました。この二つの指標は相反する場合が多々ありますが、この不一致こそが改善の機会を見極める判断材料となります。 Pianoのダッシュボードは施策の成果をリアルタイムで知ることができます。データの特定と共有が迅速にできるようにデザインされているため、アナリストやジャーナリストがインサイトを得たり、組織全体への迅速に共有ができるので、コンテンツの継続的な最適化や、リアルタイムでの更新に役立っています。 BBCの新たなコンテンツ表示形式は、スポーツページのユーザー数と滞在時間を2倍に増やしました。2022年9月のサッカーシーズン開幕時以来、前シーズンに比べて週平均ユニークユーザーが28%増加し、1回の訪問あたりの平均滞在時間は106%増加しています。…
PIANO Japan株式会社は、国内最大級の法人マスターデータを活用し企業のDXを支援するユーソナー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長:福富 七海、代表取締役共同社長:長竹 克仁・大谷 栄一、以下ユーソナー)と、パートナーシップを締結いたしましたのでお知らせします。 ■サービス概要 国内初※となるサーバーサイドでの連携を実現この連携により、デジタルメディア向けプライベートDMP「piano dmp」とユーソナーが提供する日本最大級の法人マスタデータ「LBC」において、プライベートDMPとしては国内初となるサーバーサイドでの連携を実現しました。本連携では、piano dmpでPV受信時に、サイト上の訪問者のIPアドレスと「LBC」の4,000万件以上のIPアドレスを照合し、リアルタイムに「会社名/大業種/中業種/売上レンジ/従業員数レンジ/上場区分」などの企業データをPVデータに自動付与し蓄積します。 ※2023年7月31日現在。ユーソナー調べ ■サービスの特徴本連携の特徴として以下の3点があげられます。 特徴1: ユーソナーが4,000名以上のスタッフでメンテナンスしている企業データを、サイトへの訪問ユーザ(アノニマスユーザを含む)に自動付与し、piano dmpへ格納し利活用できます。サイト内で会員データを保持していない、または、会員データを保持しているが母数が少なく利活用が難しいという課題に対しても有効です。…
Google社による段階的な3rdパーティクッキーの廃止発表前より、企業はバイサイド・セルサイド共にデータに関する多くの課題を抱えていました。 問題は、パブリッシャーやブランドがこれまで、ユーザーデータをサイロ化されたシステムで管理してきたことです。広告収益、サブスクリプション、コンテンツエンゲージメント、顧客プロファイルなどの重要なデータがすべて個別システムにて管理されている状況です。 しかし、消費者に関連性の高いエクスペリエンスを提供するには、すべてのデータプライバシーに準拠した方法で結び付け、カスタマージャーニーの全体像を把握することが必要です。以前のように社内のIT部門がデータを管理する時代は終わりました。マーケティング・セールス・財務などの部門が、これまで以上にデータ管理の分野に大きな影響を与えることが可能です。 迫るデータ分析最適化の期限 Google社による3rdパーティクッキー廃止はいよいよ来年へと迫っています。それまでに企業はデータ分析を完了させ、クッキーレス時代への準備を万全に整えておく必要があります。 本コンテンツでは、戦略見直しの際に考慮すべき9つのキーポイントをご紹介いたします。 1. データモデルをカスタマイズする技術 複数のタッチポイントから収集したデータを全て結びつけるには、まず組織全体で統一されたデータモデルを導入することが重要です。ビジネスの最終的なゴールの他、様々な企業のステークホルダーを目標達成に導く、カスタマイズされたデータモデルは、信頼性が高く顧客データ全体を見渡すことが可能となります。これにより、即座にデータに価値を生み出し、市場投入までの時間短縮や、トレンドをいち早く取り入れたアクションを起こせます。 2. 質の高い生きたデータへのアクセス 他のテクノロジーとの統合や、社内のデータサイエンスチームに特別なプロジェクトを任せる場合には、完全に非正規化されたリアルタイムデータへのアクセスを確保することが必要です。これにより、クエリの実行速度が短縮され、ターゲティングやパーソナライゼーションが向上するとともに、異なるデータベース間でのデータシンクにかかるコストを削減できます。 3. 高機能で情報量豊富なデータ 3rdパーティメタデータや高度な処理ルールに基づいて、データの修正・拡張・削除を自動的に行い、再タグ付けを必要としないシステムであることを確認することが必要です。これにより、行動データをより幅広く活用し、ビジネス上の意思決定に役立つ、様々な視点を探ることができます。 4. クリーンなデータを維持するユニバーサルタグ データの質と一貫性を維持する為のタグ管理は極めて重要です。多くのビジネスでは複数のタグを使用していますが、サーバーコールの数が増え、タグ管理に余分な時間を費やしてしまうという問題点があります。ユニバーサルタグを実装させることで、様々なサイトのトラフィックを、100%の精度と半分のコストでバーチャルサイトに複製することが可能です。…
イギリスのメディア企業であるdmg Media社のグループ企業で「i」の通称で知られるinews.co.ukは、2016年に独立し、2年間で記録的な成長を遂げた後、イギリスで最も信頼されるデジタルニュースサイトに選ばれました。 「i」は、この成長を活かし、さらなるサービスの充実を図るため、適切なデータを収集してユーザー理解を深め、会員登録と有料購読の戦略を立案しましたが、この新しい戦略を成功させるためには、デジタル部門はユーザーの特徴、サイト内での行動、サイト滞在時間、再訪のタイミングなどに関して理解する必要がありました。 そこで、Piano製品であるComposerと連携し、リアルタイムデータに基づいて、ユーザーがどこで会員登録するかをピンポイントで特定しました。これによって、ロイヤルユーザーがどのようなコンテンツに個人データを提供するかを理解することができ、編集部門はユーザーのエンゲージメントを促進するコンテンツ制作に注力することができるようになりました。 また、Composerのプロペンシティモデリングの活用で、ロイヤルユーザーを見つけ出し、カスタマージャーニーの早期の段階で会員登録へと促しました。ロイヤルユーザーをターゲティングすることで、コンバージョン率と有料会員が増加しました。 詳細は以下よりdmgMedia社の事例記事をご覧ください。 今すぐ読む…
コロナ禍に入り、パブリッシャーに訪れた変化といえば「有料会員の増加」です。Pianoによる分析では、2019年から2020年にかけてPianoプラットフォーム上において、大規模なサブスクリプションサイトでは、アクティブな有料会員数が、中央値として58%増加しました。有料会員数は2021年を通して伸び続けましたが、2020年のような急増はなく、中央値は36.1%まで下がっています。この数字を見ても、有料会員のリテンション施策は非常に重要であると同時に、困難な課題であることがわかります。 パブリッシャーは、最近解約した会員や解約しそうな会員に対して、限定的に対応するのではなく、より広範囲に渡るユーザーエクスペリエンスの最適化に注力しています。Pianoの調べでは、解約が最も多い時期はサブスクリプション(以下サブスク)開始直後、そして数日~数週間後であることがわかっています。 多くのパブリッシャーは顧客ライフサイクルの中で、解約のハイリスクフェーズを念頭におき、リテンションを促進するためにカスタマージャーニーを最適化するマーケティング戦略や施策を実行しています。 DigidayとPianoによるこのパブリッシャーガイドでは、有料会員のカスタマージャーニーにおける、特に解約リスクの高いポイントに焦点を当て、解約防止やリテンションを高める効果のあるアプローチを紹介しています。 ダウンロードはこちら…
Pianoは550社を超えるパブリッシャー企業のあらゆるチャネルのエクスペリエンスを最適化しています。そのため、毎月1400億以上のページビューから顧客行動を分析し、パーソナライゼーション、コンバージョン、リテンションのインサイトを獲得することができる独自の立場にあります。 最新のサブスクリプション・パフォーマンス・ベンチマークレポートでは、会員登録の阻害要因の克服や、無料登録ユーザーを有料会員へと導く過程のほか、アクティブユーザーのエンゲージメントの維持、解約率の軽減に至るまで、カスタマージャーニー全体でのユーザー行動を調査しています。 本レポートでは10の重要なデータと分析結果について解説しています: ユーザーエクスペリエンスはコンバージョンに影響を与えます。現在、デジタルオーディエンスの65%はモバイルデバイスを使用しており、有料オファーのクリック率はモバイルの1.46%からデスクトップの1.53%まで様々ですが、有料オファーの42.4%がデスクトップで完了するのに対し、モバイルではわずか19.7%です。優れたユーザーエクスペリエンスを実現するためには、ユーザーが課金プロセスの途中で離脱してしまわないように、技術面での阻害要因を最小限に抑えることが重要であることが浮き彫りになっています。 適切なアルゴリズムがあれば、大きな効果が期待できます。自動最適化されたコンテンツ・レコメンデーション(おすすめ記事)は、手動で設定したレコメンデーションよりもCTRの中央値が60%上昇します。 会員登録はコンバージョン率向上に貢献します。1年間のコンバージョン率は、わずか0.5%から12%以上と幅がありますが、最もパフォーマンスの高いサイトは、有料コンバージョンへのステップとして会員登録施策を実行しており、アノニマスユーザーのコンバージョン率がわずか0.22%であるのに対し、会員ユーザーのコンバージョン率は9.88%と、45倍もの差があります。 オムニチャネルがコンバージョンを高め続けています。検索とSNSの両方からサイト訪問したことのあるユーザーのコンバージョン率は、単一チャネルのユーザーよりも10倍高く、チャネルを横断して構築されたエンゲージメントとロイヤリティは価値がより高いことが改めて証明されました。 有料会員専用コンテンツを含む、コンテンツに対するユーザーの需要は、新型コロナウイルスの大流行に後押しされ過去最高を記録しましたが、業界の成長はまだ終わってはいません。コロナ後に獲得したユーザーの維持、そしてさらなる成長のためには、メディアはデータドリブンな戦略で顧客体験を向上させる必要があります。本レポートは、これらの興味深いデータを集めただけのものではなく、エンゲージメント、コンバージョン、そして安定した、持続可能な成長を促進するために、役に立つ知見を集めたものです。 2021年版のレポートをご覧になって比較していただくこともできます。…
デジタルメディア界の競争は日々激しさを増しています。世界中の企業がサブスクリプションオファーの価値を向上すべく、顧客理解を深め、 どのようにすれば顧客の行動に影響を与えることができるかを模索しています。 米国のリサーチ企業Gartnerによると、システムへの支出は2022年までに5,720億ドルを超え、2021年から10.6%増加する見込みです。多くの企業がデジタル化への対応を迫られる中、生き残りへの鍵は、自社メディアのプラットフォーム開発の際に、どれだけ自社ビジネスに適切な開発ができるかにかかっています。 自社でシステム開発を行い、課題を解決できる場合には、企業は以下の質問について明確に回答できるようにするべきです。 企業が直面している問題の規模はどのくらいか 何らかの自社ソリューションをすでに持っているか 同じ課題を解決した経験があるか 最終的に解決したい具体的な課題は何か 自由に使える予算はどのくらいか これらの回答次第で、自社でソリューションを構築するか、外部ベンダーのソリューションで解決するのかが決まります。 以前は、開発に必要となるエンジニアや十分なリソースがある企業のみが、社内でシステムを設計・構築していましたが、現在ではクラウドプラットフォームの利便性やIT、エンジニアの技術が大幅に向上したことから、更に多くの企業が、社内リソースを利用してシステム構築を行っています。 そして既製のシステムも、データの収集、処理、活性化をカバーするエンドツーエンドのカスタマイズ機能を備え、これまで以上に利用しやすくなりました。しかしこれらのシステムにはどうしても両立することのできない、機能的そして経済的な要素が存在しています。様々な要素を総合的に考慮した上で、自社で構築するのか、既成のシステムを利用するのかを決定する必要があります。 その決断を下す際に考慮すべき5つのポイントを以下でご紹介いたします。 1. コスト…
貴社のサブスクリプションビジネスは以下の項目をクリアしていますか? 1度のサイト訪問でたくさんのコンテンツ消費をするエンゲージメントの高いユーザー基盤があるユーザーが別の場所でコンテンツをシェアしてくれているユーザーが自動的にサブスク契約の更新をしている継続的に有料コンテンツへの課金がある 全ての事項に当てはまれば、貴社のサブスクリプションビジネスは成功していると言えます。しかし、これは序章に過ぎません。成功を維持し続けるためには何をするべきでしょうか。 アラブ首長国連邦の新聞社であるGulf News社で、ユーザー獲得・デジタルサブスクリプション収益・パートナーシップ部門の責任者であるSantu Dev氏は、その答えとして「テストが終わったらまた新たなテスト。継続的にテストをし続けることです。」と発言しています。Pianoが主催するウェビナー「Piano Academy」において、Pianoのプロダクト・マーケティングVPである Allan Stormonとの対話の中で、Santu Dev氏は、それがサブスクリプションビジネスの要であると述べています。 それではGulf News社が小規模のテストを頻繁に行うことで、サブスクリプション戦略にどれほど大きな影響を与えたかを見ていきましょう。 チームワークとテストを重要視 Dev氏のチームはGulf News社の編集長直属のチームです。構築した戦略を、編集の全体的なビジョンや日々の意思決定と常に一致させるためです。ニュース編集部門と共同作業をすることで、Dev氏のチームはカスタマージャーニーを改善させるために必要なテストをスムーズに行うことができ、ニュース編集部門にとっても、クリック数やエンゲージメントに良い影響を与えるコンテンツを把握するのに役立ちます。 4名で構成されたDev氏のチームは、無料ユーザーから有料購読者へのコンバージョン促進に取り組んでおり、毎日約2時間かけてテストの実施と、結果の記録を行っています。パターンを導き出すのに十分な統計的に有意性のあるデータにするために、すべてのテストは30日間実行されます。 テスト終了後にはチーム全員で結果を比較し、コンバージョン率の一番高かったパターンを特定します。それを独自のテストに分割していくことで、ユーザーファネルの移動のスピードアップや、サブスクリプション契約へと導くシグナルを見出すことに成功しています。 3つの小さなテストが大きな結果を生む…
プログレッシブ・プロファイリングは、ユーザーからゼロパーティデータ、1stパーティデータを段階的に取得し、それらのインサイトを使用して詳細なオーディエンスプロフィールを少しづつ繋ぎ合わせ、構築していく手法です。ビジネスニーズに最も関連性の高いデータを最適なタイミングで入手することができるのも特長の一つです。 デジタルの情報交換が当たり前になったこの時代において、インターネットユーザーは高度にパーソナライズされたサイトエクスペリエンスを求めています。つまり自分の興味・関心に沿ったコンテンツに気軽にアクセスし、すぐに閲覧したいのです。適切にパーソナライズされたコンテンツは、一見ユーザーを再訪ユーザーに変え、再訪ユーザーは定期購読者へと成長し、LTV(ライフタイムバリュー)を向上させていくことで、パブリッシャービジネスの発展に大きく貢献する存在となります。 プログレッシブ・プロファイリングを活用する理由 プログレッシブ・プロファイリングは、ユーザーのブランドロイヤリティを高めるパーソナライズされたエクスペリエンスを実現するために有効な手法です。サイトユーザーの興味・関心に関する理解を深め、各ユーザーに最適なコンテンツ提供をすることで、ユーザーのウェブサイトに対する信頼を構築することができます。ユーザーとの永続的な関係を確立する為には、この信頼は必要不可欠なものです。 ユーザーの負担を軽減 データ獲得手段としてプログレッシブ・プロファイリングを利用することで、一定期間内に少量のデータを段階的に収集することができます。長くわずらわしいフォームをユーザーに押し付けるのではなく、カスタマージャーニーの早期の段階で名前と連絡先情報の入力を依頼し、ユーザーがサイトコンテンツに慣れてきたところで、アンケートやスペシャルオファーのポップアップフォームなどを通して、他の情報を入手することが可能です。 プログレッシブ・プロファイリング戦略のメリットはアグレッシブなデータ獲得技術を導入することなく、ユーザープロフィール作成ができることです。このプロセスは時間をかけて進行していくため、ユーザーは負担を感じることなく、自然と自身に関する情報を提供することができます。 提供済みのデータを再度提供する手間がない サイトユーザーにとって、最もわずらわしさを感じることの1つに、何度も同じユーザーデータの提供を求められる問題が挙げられます。プログレッシブ・プロファイリングはサイト利用履歴を元にユーザーをターゲティングし、この問題を回避することができます。ユーザーがすでに氏名やEメールアドレスを提供済みである場合は、それ以外の情報提供を促すフォームが表示されます。例えば、どんなコンテンツを閲覧したいか、というようなユーザーに関する、より詳細な情報です。ライターのプロフィールを作成し、ユーザーにお気に入りのライターを選んでもらうといった事例もあります。 ユーザーのプロフィールに沿ったターゲティングオファーを提供 プログレッシブ・プロファイリングを使うことで、ユーザープロフィールやセグメントの興味・関心に最適なオファーを提供することができます。例えば、ブライダル専門のウェブサイトである場合、ユーザーのプロフィールデータに基づき、特別な場所での結婚式のオファーを宣伝することができる他、アウトドアスポーツのウェブサイトを運営している場合、コンテストに優勝するとオフロード車が当たるキャンペーンを宣伝する、などユーザーの趣味・嗜好に最適なオファー提供が可能です。 これらの戦略は、サイト上で公開しているコンテンツのパーソナライゼーションや、収益化を図る実用的な方法です。適切なオファーを適切なユーザーに提供することで、そのオファーからのコンバージョン率が上昇し、結果的に広告クライアントを含めた関係者の潜在的な収益を増やすことができます。 プライバシー保護法がプログレッシブ・プロファイリングに与える影響 欧州連合(EU)が採決したGDPRは、個人情報の安全な取得、保管、管理を企業に義務づけた最初の大きな法律でした。それは、企業のユーザーデータ取得方法に大きな影響を与えました。結果として、信頼性が高く、コンプライアンスに準拠したテクノロジーを使用する検索エンジンが求められたため、3rdパーティCookieの無効化が延期されました。 プログレッシブ・プロファイリングは、ゼロパーティデータと1stパーティデータをセグメント化し、情報量の多い、充実したオーディエンス・プロフィールを構築するのに役立ちます。ゼロパーティデータとは、ユーザーがフォーム入力、アンケート回答、ウェブサイト利用時に選択した設定などを通して、意図的に企業に提供するデータのことであり、1stパーティデータは、ユーザーが貴社のウェブサイトのページを閲覧する際に収集する行動データです。いずれもEUのGDPRや、カリフォルニア州のCCPAなどのプライバシー保護法に準拠しており、検索エンジンから3rdパーティデータが消えゆくなか、非常に貴重な存在です。 プログレッシブ・プロファイリングをデータ取得戦略として採用することで、オーディエンスの行動データを基に作成するプロフィールを段階的に取得し、ウェブサイトのパーソナライゼーション、広告枠の配置、コンテンツ収益化の施策を改善することが可能となります。これらは全て、貴社ビジネスを発展させる要素としてなくてはならないものです。 プログレッシブ・プロファイリングについてのお問い合わせは、担当アカウントマネジャー、もしくはcx-info-j@piano.ioまでご連絡ください。…
Google社による3rdパーティCookieの無効化が刻々と迫っています。代替ソリューションを導入し、3rdパーティCookieへの依存度を下げる取り組みを進めるには、データ、技術、人材、プロセスなど、変えていかなければならない要素が多数存在します。今回Pianoは、「クッキーレス時代を生き抜くためのサバイバルキット」と題し、クッキーレス時代を生き抜くためには、先ず何を揃え、どう備えて行く必要があるのか?弊社の知見を共有いたします。 <本コンテンツの概要> クッキーレス対策進捗確認フォームに回答することで、自社のクッキーレス対策への準備がどれくらいできているかを確認できます。クッキーレス用語集で、各用語の意味と最新情報が確認できます。今すぐできる対策とは何か?チェックリストを活用して、準備を進めていただくことができます。 今すぐ読む…
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ソーシャルセクションでは、様々なプラットフォームのオーディエンスを惹きつけるためのポイントや、全体的な戦略の為のベストプラクティスをご紹介します。
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