すとぷり、過去と現在を繋いだ“らしさ”全開のステージ リスナーとの絆を武器に見据える10周年
2.5次元アイドルグループ・すとぷりが2025年1月11日、12日の二日間、さいたまスーパーアリーナでライブ『すとろべりーめもりーVol.Forever!!「すとぷり Best Album Release Party 2025」』を開催した。
今回のライブはタイトル通り、1月8日にリリースされたすとぷり初のベストアルバム『Strawberry Prince Forever』の発売を記念したもので、全3公演が行われた。本稿では、12日最終公演の模様をレポートする。
絵本の中に入り込んだようなオープニングムービーが流れ、6人のシルエットが浮かび上がると大きな歓声が巻き起こる。激しく焚かれたスモークが晴れていくと、センターステージにすとぷりの6人が登場。この日の一曲目は「誓いの花束を~With You~」だ。大きく手を振る6人は、リスナーに会えた喜びを早速爆発させ、フォーメーションダンスで魅せた「ぴゅあぴゅあいちご」へ続く。さらにトロッコで会場を大きく周りながら、「スキスキ星人」「大好きになればいいんじゃない?」など代表曲を披露し盛り上げていった。MCでは自己紹介に続いて、客席を分けての声出し対決も行われ、会場の熱気は上がるばかりだ。
幕間映像に続き大きな時計がステージに映し出され、針が0時を指すと純白の衣装に身を包んだ6人が再登場して「アニバーサリー」を歌唱。「3月のオレンジ」「Spreading palette」「生まれたその時から(全員ver.)」と、高い歌唱力とハーモニーで聴かせた。
「AIMAI」「159%」「宿命」では黒いセットアップ衣装に着替え、キレのあるラップやダンサーを携えたハードなダンスパフォーマンスと、ここまでとは打って変わってスタイリッシュでダンサブルな一面を見せ会場を沸かせる。
「君がいるから音楽が生まれる」というメッセージの後には、アカペラから始まった「手をつないで歩こう」から「虹のはじまり」「お姫様になっていいよ」など、すとぷりらしさ全開のロマンチックなステージが展開。すとぷりの歴史を辿るようなブロックの最後を締めくくったのは、「Prince × プロポーズ」のマッシュアップメドレーだ。すとぷりを象徴する2曲の絶妙なマッシュアップは、荘厳なストリングスアレンジに6人の個性的な声色が映え、リスナーをうっとりさせるような美しい光景を生み出していく。曲の最後に指輪を持った手元がモニターに映し出されると、客席からは大きな歓声が沸き起こった。
MCでは、ベスト盤がリリースされた喜びを語り、今後の告知や今年の決意表明が行われた。途中、テレビ番組で共演中の“熱血ボスうさ”ことアルコ&ピース平子祐希も登場し、会場を盛り上げながら記念撮影が行われるシーンもあり、歓声と拍手が鳴りやまないトークコーナーとなった。
ライブも後半戦へ。まっすぐな応援メッセージとコールで会場を一体にした「おかえりらぶっ!」、会場のリスナーと「大好き」を伝えあった「青春チョコレート(Forever Arg)」、流星や花火が舞う映像をバックに魔法のような煌めきを見せた「Dreaming Parade」と、すとぷりにしか描けない夢の舞台が続いていく。
本編最後の曲は「Strawberry Prince Forever(Orchestra ver.)」。光の粒子が舞い散る中、オーケストラアレンジに載せた6人の歌声は伸び伸びと会場を満たしていく。〈みたことも聞いたこともない世界へ 君を連れていくよ〉と未来の約束を示して、ライブ本編が終了した。