三重県・四日市市・近畿日本鉄道(近鉄)の3者は4月14日、近鉄川原町駅付近の連続立体交差事業(連立事業)について、5月7日の初発から上り線(名古屋方面)を高架線に切り替えると発表した。これにより上下線とも高架化が完了する。
この連立事業は、近鉄名古屋線の川原町駅を含む四日市市元町~本郷町間の約680mを高架化し、4か所の踏切を解消するもの。2014年10月には下り線の高架化が完了している。川原町駅は、今回の上り線の高架切替えにより上下線とも高架ホームになり、高架下に整備された新しい改札口も使用を開始する。
また、5月7日から川原町駅の副駅名を「萬古焼(ばんこやき)の郷」とし、ホームの駅名看板に表示。改札内の高架橋柱2本も萬古焼のタイルで装飾するという。萬古焼は四日市の伝統工芸品として知られる陶磁器で、耐熱性に優れている。
これに伴い近鉄は、5月6日に地上の仮設上り線を走る最終列車と、翌7日に高架上り線を走る最初の列車に記念ヘッドマークを取り付けて運行する。高架化完成の記念入場券や記念グッズの販売なども行われる。
3者は今後、2018年3月の事業完了に向けて「引き続き側道や駅前広場の整備等を進めていきます」としている。