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もっと猫を救いたい 保護猫カフェ「ねこかつ」が新シェルター開設のため支援募る

猫たち
保護猫たち(ねこかつ提供)

 猫たちをもっと助けたい。そんな思いから、埼玉県で2つの保護猫カフェを運営している一般社団法人「ねこかつ」が、新たなシェルターをつくるための支援を募っている。支援の募集は、2月28日午後11時まで。

年間500匹の猫を保護して譲渡

 代表の梅田達也さんが、2013年に埼玉県川越市で保護猫カフェ「ねこかつ」を立ち上げて活動がスタートした。現在は川越市のほかに、さいたま市北区にも保護猫カフェを開設しているほか、シェルター1つを運営しており、ボランティア150人以上が活動を支えている。保護している猫の数は、ボランティアが預かっている 猫も含めて、常時約200~250匹だという。

保護猫カフェ
保護猫カフェ「ねこかつ」の様子(ねこかつ提供)

 家族との出会いにつなげることにも力を入れており、地元・埼玉や東京など、さまざまな場所で譲渡会を行い、1年間で約500匹の保護猫を新しい家族の元に送り届けているという。ねこかつを立ち上げてからこれまでに保護して譲渡した猫は、約5000匹にのぼる。さらに助けを必要とする猫がいなくなるようにと、TNR活動(野良猫を捕獲し、不妊去勢手術を受けさせて、元居た場所に戻す)や啓発活動にも尽力してきた。

 ねこかつが猫を保護する経緯はさまざまだ。外で暮らす野良猫や、飼い主から捨てられてしまった猫を保護したり、一人暮らしの飼い主が亡くなり行き場をなくした猫や、多頭飼育崩壊現場で暮らす猫をレスキューすることもある。このほかにも、茨城や沖縄の動物愛護センターなど行政施設に収容されて殺処分が迫る猫や、沖縄での駆除政策によって捕獲された猫たちも迎え入れている。

多頭飼育崩壊現場
多頭飼育崩壊現場に入り、猫をレスキューする(ねこかつ提供)

シェルターはいつも満員状態

 猫を保護したときに、必要となるのがシェルターだ。保護後は一定期間をシェルターで過ごして必要な医療的措置などを受けた後に、初めて新しい家族の募集がスタートできる。ねこかつの場合、原則1カ月シェルターで過ごすという。

 ただ、ケガや病気で治療が必要だったり、人になれるまでに時間がかかったりして、長くシェルターで過ごす猫もいる。さらに高齢で重い病気である場合など、家族募集が難しいこともある。すべての猫が1カ月で家族募集ができるようになるわけではなく、ねこかつのシェルターで暮らす約80匹は、譲渡に向いていなかったり譲渡が難しかったりする猫が大半を占めているという。

現在のシェルターの様子(ねこかつ提供)

 ねこかつには、毎日のように行き場がない猫の相談が寄せられ、梅田さんは猫の命を救いたいと、ねこかつのスタッフやボランティアと力を合わせて日々奔走している。だがシェルターはいつも満員状態で、新たに保護できる猫の数はどうしても限られてしまう。助けたいのに助けられない、もっと助けたいと、悩み続けてきた。

 そこでより多くの猫を助けるために、今回新たなシェルターの開設を決めた。さいたま市内にある中古の一戸建て住宅を購入し、リフォームしてシェルターとする計画だ。現在は年間約500匹の保護猫を新しい家族の元に送り出しているが、この新たなシェルターをつくることで、年間700匹近くに増やすことが可能になるという。

 現在クラウドファンディングサイトで、1000万円を目標に支援を募っている。シェルターとする物件の購入やリフォーム、必要な設備を整えるための費用にあてる 。支援はこちらのサイトから

梅田達也さん
ねこかつ代表の梅田達也さん

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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