1773年にインドに派遣した総督というのは、当時の植民地の親分です。実質的な国王として、この総督が東インド会社の経営を直接統括する国家の勝者集団です。そして、兵器も使っていいそういう恐ろしい組織が東インド会社です。
その国家貿易のルートにネイサン=ロスチャイルドは自分の一族を入り込ませようとした。そうすればロスチャイルド家が攫えるだろうと算段していた。当時のインドは拠点はベンガルのカルカッタです。
東が海岸のマドラス、それから東海岸のマドラス、西海岸のボンベイでありセイロンも紅茶の葉っぱが非常に重要でした。ロスチャイルド家のちょうどこの台頭期になる。イギリスインド会社が支配するインドへ派遣された軍人がアーサー=ウェルズリーという人物で、そのアーサーの兄リチャード=ウェルズリーが1798年に最初はベンガルの総督になって、インド全体の総督になり1805 年までずっと兄弟でこのインドを支配しようということで活動始めた。
このインド総督の弟側のアーサー=ウェルズリーという男が後にネイサン=ロスチャイルドから戦争資金を受けて、1815年にワーテルローの戦いでナポレオンを破るウェリントン将軍ウェリントン公爵デュークです。
イギリス人は姓がウェルズリーであっても爵位名という本名と異なる爵位名を書いて国家から与えられる。そういうことが非常に多いので、ウェルズリーが本名、爵位名はウェリントンです。ウェリントン公爵になるわけです。
時期から誕生した総督が1945年の第二次大戦後にインドが独立するまで総計なんと34人が全員が一族の系譜に入るという凄まじい貴族がインド貿易を支配してきました。その途中で1876年から1901年まではイギリスの国王であるビクトリア女王がインド女帝に
即位してつまりイギリスの国家は好きなようにインド 植民地化し続けたわ。
皆さんがご存じない紅茶で有名なブランドでアールグレイというのがあります。これセイロン島からのお茶の葉っぱなどでインド産のお茶のことです。それもインド総督一族であってインドの紅茶王と呼ばれた二代目グレー伯爵のこと英語でRというからアールグレイという彼にちなんで名付けられたブランド名。
そのようにして様々な商品が先ほど言った織物木綿なども植民地インド産の大量の商品がイギリスが輸出して、リバプールに輸送され、すぐ近くのマンチェスター工業都市で商品化されあるいは工業製品におねそれを最終的に首都ロンドンで消費する。
つまり鉄道輸送時代に入っていく商品がいつしか金融業者の手の中で莫大な利益を上げていく時代に入ったわけです。その時、誰がイギリスインド会社を支配したというかと言いますと一番有名なのは1792年からこの東インド会社の会長トップに選ばれて準断食というバルネットの爵位を受けて死ぬまでこの東インド会社の重役を務めた男がフランシス=ベアリングでした。
彼の父親もネイサン=ロスチャイルドと同じようにドイツから移民してきたイギリスに移民した男でイギリス南西部のデボン州に移住してネイサン=ロスチャイルドと同じように産業革命の最大の商品である綿製品の工業化となって、財をなした一家です。
その父親も後を継いでフランシス=ベアリングがロンドンに移って兄弟でベアリング商会つまりベアリング ブラザーズという商店を開いてロンドンでどんどん認められて台頭してきました。
その頃ナポレオンが1795年にオランダに侵攻した話を前回しましたがそのおかげで、 オランダのアムステルダム 証券取引所が世界のトップを言っていたのにそこがナポレオンのおかげで閉鎖されることになって海外貿易ができなくなった。
それを引き受けたのがオランダのアムステルダムの証券取引所取って代わる金融センターになった。ちょうどこの時代の論文、この時から初めてロンドンは金融のいわば親分の町に生まれ変わったちょうどそういう時代でした。
フラッシュベアリングは特にアメリカ合衆国もここでは話をしてないけれど、またモルガン財閥などを話をする時に登場します。アメリカ 合衆国の非常に猛烈な貿易ルートを持っていましてイギリス東インド会社を通じてアジアなどの外国貿易を動かしながらますます富を増やしてきた。
ついにロンドン金融界を完全に牛耳ってベアリングブラザーズ はヨーロッパでイギリスフランスプロ社つまりドイツです。オーストリアロシアと並ぶ強国だつまりベアリングブラザーズは、国家であると言われる強大な勢力になっていました。
ナポレオンは1805年のスペイン沖のトラファルガー海戦に敗れたので、その復讐のためイギリスに対して、胸を晴らそうとして1806年の翌年につまりイギリスを孤立させようという大陸封鎖齢を出した。
それに対してイギリスも怒りまして翌年に同じように封鎖を命じてお互いに公式には
イギリスと大陸の間の貿易ができなくなりました。これは公式です。なぜかというとユダヤ人は不幸にして国籍がなくてこの時までキリストの時代からずっと流浪の民でした。
流浪の民にとって大陸封鎖令という国境による閉鎖は意味のないものだから、ユダヤ人は国境を越えて大変な商業を営む能力を持っていた。ネイサン=ロスチャイルドも同じです。2人の兄と二人の弟が大陸に残っています。
一族の緊密な連絡網を築いて貿易をやってきた。その情報のネットワークと輸送のネットワークを駆使して、この時代から密輸を行うようになって、みんなが貿易ができなくなってる時に貿易やるわけですから、いわば漁夫の利によってネイサン=ロスチャイルドは大変な金を稼ぎ始めました。