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昼の点数:4.6
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~¥999 / 1人
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料理・味 4.9
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|サービス 4.9
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.1
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.9
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| サービス4.9
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| 雰囲気4.5
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| CP4.1
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| 酒・ドリンク- ]
(再訪)さらしな生一本
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(2014年/5月) ”さらしな生一本”
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(2014年5月)純白そして極細です。
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(2014年3月)足利蕎麦フォーラムで撮影。
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(2014年1月)石臼手挽きそば。多分2014年最高評価点の蕎麦となるでしょう。
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(2014年1月)蕎麦の表面。
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(2014年1月)薬味です。さらしネギと紫大根。
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(2014年1月)織姫神社の参道から・・
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(2014年1月)長い階段をのぼっていくと・・
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(2014年1月)お休み茶屋のような佇まいのお店があります。
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(2014年1月)少し行くとある”織姫神社”。何ともロマンチックな名前です。
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2014/08/24 更新
(2014年/5月 再訪問)
今年の1月に蕎遊庵さんで美味しいお蕎麦をいただきました。
その際にお店に置いてあった”足利蕎麦フォーラム”の案内を見て3月の開催の際に参加しました。
・・フォーラムの内容は私の”日記(3/23)”に書きましたのでここでは割愛いたします。
フォーラムで庵主・根本氏が実演された”さらしな生一本”、これは”つなぎ”を加えず、
蕎麦の中心部が主となる一番粉だけで打たれるものです。
一番粉の主成は”でんぷん”ですから非常にサラサラしており、とてもつなぎにくく
途中で破れやすいので、最も難しい蕎麦打ちと言われているそうです。
これが打てることが蕎麦職人さん達の目標、一流への登竜門となっているのでしょう。
フォーラムで打たれた”さらしな生一本”は数に限りがあっていただけませんでしたが、
蕎遊庵さんでは毎日提供されているということでしたので、満を持して再訪問しました。
最初の2枚の写真がお店でいただいた”さらしな(750円)”です。
”純白”とはこのことを言うのでしょう。
”さらしな”の白さを表す”白度”というのがあって、
一般のお店では度数70以下であるのに対して蕎遊庵さんのものは80以上だと
いうことです。
そしてさらに驚くべきは、その細さ・・1mmくらいでしょうか。
”そうめん”なら納得できるのですが、これが”蕎麦十割”で打たれているのです。
コシもあって、極限的な滑らかさ、そしてちゃんと蕎麦の旨味があります。
香りを楽しむものではないので、この蕎麦でしたら
つけ汁はやや多めにつけていただくのが良いように思います。
今回はフォーラムで拝見した”さらしな生一本”に興味があっていただいてみたのですが、
やはり”さらしな”の本当の良さを語るのは難しいです。
前回いただいた”石臼手挽き”の美味しさは鮮烈でしたが、
それと同じようにこの蕎麦の美味しさを感じ取れるようになりたいものです。
大変御馳走様でした。
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(2014年/1月訪問) 修行3年、精進一生
美味しい蕎麦を求めて”足利詣で”・・とは蕎麦通の間で使われた言葉だそうですが、それだけ足利には美味しい蕎麦屋が多いということでしょう。
その理由として足利には、”蕎聖”と呼ばれた故・片倉康雄氏が東京・大森から移り開かれた蕎麦の総本山とも言われる”一茶庵”さんがあるからでしょう。そこで修行された多くの蕎麦職人さんが全国で”名店”と言われるお店を営んでいらしゃいます。
そういった美味しいお蕎麦に足利で巡り会えるのだろうか・・、その答えを求めて手始めに本家”一茶庵”さんではなく、この”蕎遊庵”さんを選んでみました。
アクセスは食べログで事前に調べておきましたので、”織姫神社”の駐車場をナビに入れて目指し、無難に行き着きました。
そこから神社の参道となっている長い階段をのぼっていくと、ほぼ終点付近、お休み茶屋のような佇まいのお店に行き着きます。(ご年配の方には織姫観光道路を使って神社まで行って少し下るルートをおすすめします。)
休日のお昼時でしたが、新年の参拝、観光も一段落した時期なのでお客の数は少なく空いていました。
メニューを見ると天ぷらは無く、”蕎麦”が主体のもののようです。
その中で目を引いたものは・・”石臼手挽きそば”、注釈には ”蕎麦通好み。当店で手挽きした蕎麦粉使用”とあります。
私は蕎麦通ではないのですが、直感でコレを選んでみました。
待っている間、店内を見渡してみると蕎麦打ち棒をはじめとする蕎麦打ち道具や綺麗な蕎麦猪口が飾られています。
感心しながら見ていると、”おまたせしました・・”と、お店のご主人が自らニコニコしながらお蕎麦を運んできてくれました。
温厚そうで何か不思議な雰囲気を持った方です。
・・後で知りました。このお店のご主人(根本忠明さん)、蕎麦の世界では大変な方なのです。
さて、いただいたお蕎麦に話を戻しますと、
コレはすごいです。形容する言葉が浮かんできません。
”蕎麦らしい”とか”野趣溢れる”とか、今まで使ってきた言葉では表せない、”蕎麦の全ての美味しさ”が感じられる気がしました。
挽きぐるみが持つ強い香りではなく、上品な芳しさを持ち、旨みと甘みどちらもバランス良く備えた蕎麦は、喉を通す毎にその美味しさを増幅していくようでした。この感触は今まで味わったことがないものです。
つけ汁は江戸前辛汁、すでに蕎麦猪口に注がれています。決してつけ過ぎてはいけません。
まさにこの蕎麦のためにつくられたつけ汁で、ベストマッチです。
お値段は手挽きで\750、普通の”せいろ”だと\500。大盛りは+\200。
一般より低価格なのですが、量は多くはありません。
しかし、空腹感が残った状態でこそ余韻を楽しむことができるというのが私の蕎麦に対する持論です。
良い蕎麦をいただく時は普通盛りで十分だと思っています。
さて、いつもは1000文字でしめくくり・・を心掛けているのですが、長いレビューになりました。
お勘定を済ませてご主人が ”遠くからお越しくださったのですか・・”とお尋ねになられたので
お店も混雑していないことあり、少しお話しをさせていただきました。
ご興味のある方は”続き”をご参照ください。
大変御馳走様でした。
***(続き、修行3年、精進一生)****
蕎遊庵のご主人、根本忠明さんは、足利だけでなく色々な所で開かれる蕎麦教室や催し物で講師、審査員などを務められており、西の翁・高橋邦弘氏に対して東の蕎遊庵・根本と称せられる方なのです。
大変きさくな方で一見者の私にでもニコニコしながら質問に答えていただきました。
(玄そばは?)
・・今日は秋田産のモノを使っています。よく蕎麦通の方は玄そばにこだわられますが、
国産のものであれば
何処のものでも美味しいお蕎麦がつくれます。
蕎麦産地ではブランド化に力を注いでいますが、決して玄そばの良し悪しだけで
蕎麦の美味しさは決まらないのです。
(手挽きと電動挽きの差は?)
・・手挽きの蕎麦は全くの別ものです。よく手挽きの場合はゆっくり挽くので
蕎麦に熱が入らないから美味しい・・と思っていらっしゃる方がいますが、
逆なんです。
手挽きだとゆっくりと挽くとすぐに疲れてしまって多くは挽けないのです。
だから結構速く回す、大体25回転/分くらいでしょうか・・
電動石臼だとそんな速度で回すと壊れてしましそうな感じになります。
手挽きでは玄そばを入れるのも一定ではないし、砕け方も自動の石臼に比べると
複雑で粒度もまちまちになります。
それが均一に挽かれた粉よりも美味しさを引き出すのに向いていると思っています。
そして大抵の方は挽いた後にふるいにかけますが、私はかけないんです。
(美味しい蕎麦の理由は?)
・・私は最も大事なのは”道具”だと思っています。
これは一茶庵の片倉先生が教えてくださったことなのですが、
色々とやってみると、蕎麦の美味しさを引き出すには道具にこだわることが
大切だということがわかってきました。
(一茶庵でご修行を?)
・・私は一茶庵さんに入って修行したのではなく、蕎麦教室で学んでその後は
一茶庵の片倉先生に色々と教えてもらいながら修練を重ねてきました。
一生懸命教えていただき、夜中でも疑問があって電話でお尋ねすると
いつも親切に教えていただきました。
一茶庵さんで修行される方は2、3年で巣立って行かれます。
その後に自分独りでやっていく研究、鍛錬・・
これをどれだけ長くやり続けられるかが問われていくものと思います。
根本さんは一茶庵・片倉氏が晩年に至るまで教授されたゆえに蕎聖・最後の弟子 と呼ばれていらっしゃいますがそんなことはおくびにも出さずに、楽しい思い出を語るようにお話しをして下さりました。
店名に使われている”遊”の文字はそんな根本さんの蕎麦に対する思いが込められているように感じます。
これからも増々のご活躍をお祈り申し上げます。