ブルクミュラー25の練習曲より、23再会。
楽譜は例によって全音を使う。
この曲は練習始めるまで全く認識してなかったんだけど、弾いてみたらかなり気に入った。伴奏の主旋律に合わせてコードを連打するだけでいいのかと目から鱗が落ちた。最近、少しコード弾きの練習をしているけど、この構成で全然行けるじゃんってなる。
・テンポについて
"Molto agitato quasi Presto(とても激しくほとんどプレスト)"ということで、とても速い。ゆっくり弾いても曲としては良いのだけど、練習曲としての効果を見込むのなら速くなければならない。全音版は付点四分音符で92~96bpmとなっているが、初版は126bpmと異常に速い。弾けないとは言わないけど、チェルニー30番と同様に無理にそこまで速くしなくてもいいじゃんかと思う。多大な時間を掛けて速度を上げるよりは、そこそこの速度で合格にして先に進んだほうが良い。それこそ92~96が適切じゃないかと思う。
・ペダルについて
全音の楽譜にはペダルの指示が結構あるけど、テンポの速いこの曲はスラーのついている部分をちゃんとレガートで弾きさえすればペダルなしでも全然問題ない。むしろスタッカートの付いているところでペダルを踏むと、音が保持されてしまうので、踏むにしてもハーフペダルにした方が良い。
1~8小節
同音連打の運指について、色々検討してみたが結局12121に落ち着いた。
9小節~
ここからが主題となる。
基本的に4和音で進行するが、一番上の音が旋律で、他の3音がコードとなっている。
和音の連打は、スタッカートの音価、和音の各音の打鍵タイミング、リズムとテンポの保持、旋律の強調と気をつけるべき要素が多いのに加えて、ここではピアニシモで演奏しなければならないのでかなり難しい。多分、学習段階で全ての要素を高いレベルで完成させるのはあまり現実的ではなく、ある程度の完成度で見切りをつけて終了とすることになると思う。
12~13小節
12右手にデクレッシェンドが書いてある。これは12の右手の主旋律のE-Fで弱くするのだが、13には継承せずに元の強さに戻すべきである。9~16を前半と後半に分けたとき、ピアニシモの前半に対して、後半をより弱くする理由がない。
17~24小節
ここからフォルテになり、右手が伴奏、左手が主旋律となる。
左手が主旋律なので、右手を主張しすぎないように。
なお、主旋律が単音で独立しており、伴奏と少しくらいタイミングがずれても良いのだが、ずれるにしても粒を揃えるようにしてずれるようにしなければならない。旋律と伴奏でそれぞれ正しくリズムを刻む必要がある。
33~38小節
ここからコーダ。
"dimin. e poco riten."なので、少しだけテンポを落として徐々に音を弱くしていく。消えるようにして終わるタイプの曲。
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