こんにちは。エンタメ領域のDXを推進するブロックチェーンスタートアップ、Gaudiyでフロントエンドエンジニアをしているkodai(@r34b26)です。
色んなアドベントカレンダーをみながら、もう2021年が終わるのか…という実感が湧いてきました。
今回は、約2ヶ月前から開発チームで取り入れた「10min勉強会」について、その運用と改善の道のりを振り返ってみたいと思います。
勉強会がなかなか続かなかったり、チーム間のコラボレーションを促したい方にかなりオススメなので、よければご参考ください!
1. 10min勉強会を導入した背景
元々Gaudiyでは「dev hour」という名の、1時間枠での勉強会を開催していました。
その後、職種横断のコラボレーションをより促進するために、エンジニアに閉じない全社向けの勉強会として「Gaudiy Hour」が今年の6月から始まり、その運用が継続されている状況でした。(今もGaudiy Hourの運用は続いています。詳しくは、デザイナーのTORAJIROくんが以下noteにまとめてくれてます。)
このGaudiy Hourは「発表するトピックを投票制で決める」というDAO的な仕組み(民主的なやり方)で、うまく運用を回せていましたが、開発が忙しい時期になるとどうしても「続かない…」という課題が再び発生してきました。
続かない理由はいくつかあるのですが、
- 開発が忙しすぎて時間が取りづらい
- 発表準備に時間がかかり、負荷が高い
- 1時間も話せるようなトピックは枯渇する
みたいなところがありました。
加えて、今年の夏頃からExperience TeamとPlatform Teamの2チーム体制に移行したことから、チーム間でのナレッジ共有がうまくできていなかったり、コミュニケーション頻度が減ってしまったことも新たな課題としてありました。
こうした課題を解決するため、今年の10月から「10min勉強会」の運用を、開発チーム全員を対象に導入してみることにしました。
2. 運用のはじまり
きっかけは、エンジニアのshoさんからの提案でした。
この10min勉強会は、ANDPADさんやログラスさんの発信を参考にして導入しました。
自律的に学んでいくチームにしようということで10分勉強会というものを始めました!
— ゆいと🐳ログラスのエンジニア (@Yuiiitoto) 2021年9月29日
週3開催で障害対応以外のどのタスクよりも優先されます。
累計30回くらい開催できたら記事にしますね。
ANDPADさんの試みを参考にしてます!感謝!https://t.co/WIQky4WrCu pic.twitter.com/irH5h73ENi
Gaudiyにおける目的としては、ナレッジを属人化させず、実際の開発で使えるようなレベルまでチームに浸透すること。10分という短い時間設定にすることで、日々のスコープでの学びや気づきを共有しやすくし、習慣化することを狙いとしています。
初期の運用としては、以下のような形でスタートしました。
- 開催日:月・水・金の12:00〜(10分間)
- 対象:開発チームのメンバー全員
- 内容:Notionにかるくまとめてシェア
GaudiyではSlackのハドルで会話する文化が根づいているので、10min勉強会も、月・水・金の12時に#dev_teamのSlackチャンネルでリマインダーを飛ばし、そこのハドルに全員が集まる形で実施しています。
3. つまずいたポイントと改善プロセス
2ヶ月ほど運用を続けてきた中で、いくつか躓いた点があったので、その改善プロセスについてもご紹介したいと思います。
3-1. 発表用の資料をつくらず、書記を立てる
はじめは発表者がかるくNotionにまとめてから共有するスタイルにしていましたが、人によっては準備に時間がかかることもあったので、発表者ではなく、他の人を書記に立ててドキュメント化するスタイルに変更しました。
これによって負荷が分散され、かつ発表が終わった段階できちんとドキュメント化がなされる状態をつくることができました。
また、開始時刻に間に合わない人がいた時に、以前は集まるまで待っていることがあり、結局10分以上かかっていたことも課題のひとつでした。これに対しても、その場でメモを書き進めることで、途中から入ってきた人もある程度キャッチアップしやすくなりました。
3-2. ネタぎれ防止とkaizenをセットにする
もうひとつは、勉強会テーマの「ネタぎれ」の問題です。週3でやっていると、10分間とはいえ、発表ネタが尽きてくることがありました。
そこで10min勉強会の空いたコマに、Slackに投稿されているチームのkaizenを拾って、共有する時間を取り入れてみることにしました。
日々のSlackで、細かいレビューの観点や、細かいコード上の改善点などが共有されてはいるものの、投稿が流れてしまったりしてチームに十分浸透できていない課題もあったので、10min勉強会でその週のkaizenを拾いながら、軽く議論するみたいな形式も導入しました。
Slackの共有で終わってしまいがちな細かいナレッジの蓄積だったり、習慣を途切らせない工夫として、うまく運用が回っている点かなと思います。
4. 10min勉強会を運用してみての変化
10min勉強会を運用してみて、ナレッジ共有の習慣がついたのと、課題のひとつであったチーム間でのコラボレーションが促進されるようになったなと感じます。
エンジニアメンバー全員が集まる場ができたことで、誰がどこに詳しいのか、何に興味持っているかが以前よりもわかるようになり、「このレビューだったら、この人に聞いてみようかな」という動きが、チームをまたぐ形で生まれてきています。
一方で、kaizenやナレッジの共有はチーム横断でできるようになったものの、それを実践まで落とし込むレベルまではまだ至っていないので、そこは今後の課題かなと思います。また、発表者が同じ人に偏りがちなところもあるので、うまく分散化する仕組みを導入していきたいです。
5. さいごに
今回は、Gaudiyの開発チームで取り組んでいる「10min勉強会」についてご紹介しました。
簡単に始められて、習慣化しやすい取り組みだと思うので、ぜひ試してみてください。
最近は個人としてだけじゃなく、チームとしてつよつよにならないとな、という思いが強いので、チームの改善に興味ある方がいればぜひお話ししてみたいです!
自分のmeety貼っておきます。
あとGaudiy Hourは社外の人も参加できますので、よければぜひー