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この凝縮感よ
良いバックパックだと思います。
理想のバックパックを追い求めると、要求がどんどん増えていくものである。やれウォーターボトルポケットがないと困るだの、持ち手が欲しいだの、ラップトップを収納したいだの......。おまけに小柄な自分に合うようにコンパクトなサイズがいい。そんな都合の良い製品あるんだろうか? あるんだなこれが。
Evergoodsの「CIVIC Travel Bag 20L(以下CTB20)」は、一言でいうと「全部入りバックパック」である。小柄な方でも扱いやすいサイズ感に、これでもかという機能が詰まっている。
購入してから約7ヶ月、ほぼ毎日使ってきた感想をまとめていく。なお、筆者はEvergoodsのファンで、CHZ26というモデルを使っていた。同社製バックパックを買うのは2回目、という立場です。
残念ながら記事執筆時点で在庫がないため、気になった方は公式通販あたりの入荷情報を追ってみてください。
CTB20の良いところ
まず良いところを箇条書き的に挙げる。
全部入り。この製品は、同社のCIVIC Travel Bag 35L (CTB35)を、そのまま20Lまでダウンサイズしたものといってよい。そのため、トラベルバッグ譲りの多彩なギミックが搭載されているのが特徴。
コンパクト。仕様盛り盛りながら普段使いに適したサイズ感。特に小柄な体格の方にはハマりが良い(参考として筆者は身長169.5cm)。
人と被らない。日本の代理店が取り扱っているものの、置いてある実店舗がほとんどないため、まず被らない。少なくとも自分は今まで一度も街中で持ってる人を見たことがない。
ディテール
細かい部分を写真で見ていく。
前面・背面
まずは前面・背面から。いかにも機能的な雰囲気が漂う。近年のEvergoodsはバッグの素材をアップデートしていて、従来製品よりもホコリが目立ちにくくなっているのはナイスである。
いつも通り控えめなブランディング。面ファスナーが付けられるのでパッチをつけてカスタマイズすることもできる。
ハーネスシステム
ショルダーストラップは肉厚のパッド入りで、背負ったときに負荷を分散してくれる。さらに以前のモデルで懸念事項だった背面も、通気性に考慮した素材に変更された。うれしすぎる。
フロントポケット
フロントポケットは片側からのみアクセス可能。文房具や充電器などの小物を入れておくのに丁度良い。キーリーシュ(写真赤色)が付属する。
なお写真には映っていないが、普段は無印良品のSサイズポーチを入れて、薬などを収納している。
クイックアクセスポケット
最上部に位置するポケット。イヤホンやサングラス、ハンドサニタイザーなど、よく使うものをサッと取り出すのに便利。
その構造は、背負ったときに生まれる逆三角形(下写真)を利用している。
過去製品でも踏襲してきたEvergoodsの得意技であり、このポケットの有無で使い勝手が大きく変わる。なおポケットの底はそこまで深くないため、カメラなどかさばるものは入らない。
スタッシュポケット
外側にさらなるポケットを装備する大盤振る舞い。何をどっちに入れるか考えるのも楽しいだろう。
グラブハンドル
しっかりしたプレートの入ったハンドルがL字型に取り付けられているため、縦にも横にも持ちやすい。安定のHEROCLIPを引っ掛けている。
ウォーターボトルポケットx2
ウォーターボトルポケットは左右に装着。わかってるな〜。
ラップトップコンパートメント
みんな大好き、独立型のラップトップコンパートメント。中仕切りがついており、PCと本などを別々に収納できるのが意外と便利。底部は中空構造で、バッグを地面に置いてもPCへ衝撃がダイレクトに届かないようになっている。
メインコンパートメント
開けるとこんなかんじです。最近のトレンドのクラムシェルとよばれる、180度ガバッと開く構造でパッキングしやすい。
20Lは1-2泊の程度の荷物に適している。ジムの着替えとシューズを入れて、残りわずかに余裕があるくらい。
ここにも「平たいもの用ポケット」がついており、外側のラップトップコンパートメントと組み合わせることでかなりの荷物を持ち運べる。
内ポケット
貴重品などの収納に便利な内ポケット。もっぱら財布を入れている。
メッシュポケット
その下にはメッシュポケット。折り畳み傘、レインジャケット入れ等々いろいろな用途があるだろう。
以上見てきたように、このサイズによくここまで機能を詰め込んだものだと思うことだろう。開発には多くの苦労があったようで、製品紹介ビデオでは作りたくなさそうな雰囲気が出ちゃってる開発者の姿を見ることができる。それでも、コンパクトなサイズを求める顧客の声に応えた同社は大したものだし、自分もまさに求めていたサイズ感である。