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奇妙な霧が引き起こした恐ろしすぎる神隠し5選!ノーフォーク連隊、イニャンガニ山… 世界で相次ぐ未解決失踪事件

 空気中の水蒸気が凝結し、細かな水滴となって浮遊している状態のことをいう“霧”。一般的には気象条件がそろって発生するものだと考えられているが、神隠しを引き起こす奇妙な霧の発生が世界中で目撃されている。

■消失したチリ空軍中尉と飛行機

画像は「Wikipedia」より

 1914年、チリ空軍のパイロット、アレハンドロ・ベロ中尉は試験演習に参加している時に“奇妙な霧”にのみ込まれ、飛行機ごと姿をくらました。目撃者は“奇妙な霧”に突入したアレハンドロの飛行機が、数秒後に出てくると予想したが彼はそのまま“消失”。その後、地域一帯から広域にわたり捜査が行われたものの、アレハンドロどころか飛行機すら発見されることはなかった。この事件はチリ国内で大きく取り上げられ、個人的に彼の飛行機を探し始める人が続出。また、なにかの途中で姿を消してしまう人のことを“ベロ中尉のように見失う”と例える表現も生まれたのだとか。

■忽然と姿を消した数百人の兵士

イメージ画像 Created with DALL·E

 アレハンドロが消失してから1年後には、「ノーフォーク連隊集団失踪事件」が起きている。第一次世界大戦中の1915年8月、英国陸軍・ノーフォーク連隊のおよそ300名がトルコ・アンザックの近くにあるサル・ベイ丘を目指して歩みを進めていた。しかし、このあとに続く連隊は、丘の上からノーフォーク連隊に向かって“灰色の霧”が下りてくるのを目撃。ノーフォーク連隊が吸い込まれるようにその霧に入っていくのを見ていた。そして、1時間後に“灰色の霧”が晴れたが、ノーフォーク連隊の姿はなかったという。イギリスはオスマン帝国軍がノーフォーク連隊を拉致したと考えていたが、オスマン帝国側は「そのような部隊との交戦記録はない」と否定。結局ノーフォーク連隊は「行方不明」として処理された。

■「カサ・グランデ・マウンテン」の黒い霧

画像は「Googleマップ」より

 米国アリゾナ州のカサ・グランデ・マウンテン付近では、奇妙な“黒い霧”が多く目撃されている。この霧に包まれると不安な気持ちにさいなまれ、気づいた時にはカサ・グランデ・マウンテンから離れた場所に行きつくことがあるのだという。カサ・グランデ一帯は、もともとネイティブ・アメリカンのホホカム族の故郷であったが、彼らは紀元前1100年ごろに消滅。一説には“黒い霧”は部族消滅と何らかの関係があるといわれている。また、研究者の中には“黒い霧”の正体がホホカム族の幽霊だと主張する人もおり、彼らが霧になって付近一帯にある遺跡を保護しているとの言い伝えもあるようだ。

■人をのむ「イニャンガニ山」の濃い霧

奇妙な霧が引き起こした恐すぎる神隠し5選! ノーフォーク連隊、イニャンガニ山… 世界で相次ぐ未解決失踪事件の画像4
画像は、「WIKIPEDIA」より

 ジンバブエにある「イニャンガニ山」は、地元の人から“人をのむ山”として知られ、世界的にはバミューダ・トライアングルと並ぶミステリースポットとして有名だ。この地域は何年にもわたって失踪事件の舞台となっており、1981年には旧政府関係者ティチャンデピ・マサヤの2人の娘たちが姿を消した。また、その5年後には観光客であるロバート・アックハーストという8歳の少年が消失してそれっきり見つかっていない。さらに、その2週間前には31歳の女性アジア人ツーリストが消息を絶っていた。これらイニャンガニ山付近の失踪事件に共通しているのが、“濃い霧”の存在。一説によると、この霧は霊界と結びついており、霧の中から出てきた得体の知れない生物が、山に近づくものを連れ去ったと考えられている。

■日本で起こった「藤代バイパス車両失踪事件」

奇妙な霧が引き起こした恐すぎる神隠し5選! ノーフォーク連隊、イニャンガニ山… 世界で相次ぐ未解決失踪事件の画像5
画像は、「WIKIMEDIA COMMONS」より

 奇妙な霧の目撃談は、日本でも語られている。1963年11月19日の朝、当時の「富士銀行」葛飾支店に務めていた木下さんは、支店の次長と得意先のお客さんと3人で接待ゴルフに出かけた。木下さんが運転する車がゴルフ場へ向け藤代バイパス(茨城県)を走行していた時、前方150mほど先に黒塗りのトヨペット・ニュークラウンの姿を見かけたという。その車の後部席では年配の男性が新聞を読んでいたのだが、この車のあたりに“白煙とも水蒸気ともとれないガス状の霧”が噴出。この霧は5秒ほどで薄らいで消えたそうなのだが、3人はニュークラウンの姿が消えてなくなったことに気づく。この「藤代バイパス車両失踪事件」は毎日新聞の無署名コラムに取り上げられ、諸説生み出すことになった。

参考:「LISTVERSE」、ほか

 

※当記事は2017年の記事を再編集して掲載しています。

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TOCANA編集部

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