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やみくもに慈善活動を進めても成果は上がらない 支援者が自らに問うべき6つの質問

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寄付を受け取るボランティア
(写真:Zinkevych/PIXTA)

15年前に『援助じゃアフリカは発展しない』を出版し、政府対政府の援助は支援国を無意識のうちに害していると論じて以来、慈善家からアドバイスを求められることが多くなった。

支援者に問われるもの

支援者が自らに問うべき質問はいくつもある。最初の問いは、あなたの動機は何かという比較的単純なものだ。例えば芸術を支援することで喜びを広げたいと考えているのか、あるいは戦争や自然災害の影響を受けた地域の社会を支援することで苦しみを和らげたいと考えているのか。いずれの取り組みも重要だし、称賛に値する。

次の質問は、あなたの時間と資金をどうすれば有効に使えるのかというものだ。ポジティブな変化をもたらす能力は、最終的にはどれだけ与えるかだけではなく、どう与えるかで決まる。例えば1億ドルを寄付に回せる慈善家がいたとしよう。その全額を教育の改善に割り当てた場合、学校の質は向上するかもしれないが、移動手段の不足や病気、栄養失調が通学の妨げとなっている状況は続く。

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