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Webデザイナーがやめるべき非生産的な5つのこと

Eric Karkovack

Ericは20年以上のキャリアを持つWebデザイナー。

この記事はSpeckyboy Design Magazineからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Web Designers: Stop Doing These 5 Unproductive Things

Webデザイナーでいることは、時には狂気の沙汰であるように思えます。いつだってとんでもなく忙しいか、ただただ何かが起こるのを待っているかのどちらかです。当然、お金の状況は混沌としています。

ですから、クライアントを満足させるように苦心しなければなりませんし、その上に、最新のトレンドや技術を学び続けなければなりません。どうです、疲れてはいませんか?

私たちがしていることの中に、全く生産的でない仕事が含まれていることに気づくのは難しいものです。たとえしっかりした意図を持っていたとしても、知らず知らずのうちに自分の首を絞めていることもあります。これを踏まえて、仕事と人生の幸福を台無しにしないために、Webデザイナーがやめるべき5つの非生産的なことを挙げてみました。

1.全てを学ぼうとすることをやめる

長い目での成功を考えた場合、自分を教育し続けることが重要なポイントになります。ですが、時には新たにバズりそうなスキルの全てを学ぼうとして負担をかけ過ぎてしまうことがあるものです。

Webデザインについての「最新で最高」な情報を読んで、自分が遅れているように感じるのはよくあることです。しかし現実には、そうやって読んだ情報のほとんどは明日には役立たずになってしまうものです。理屈上では、せっかく貴重な時間を費やして知識を詰め込んでも、結局無駄なことをしていたと気づくだけ、ということになります。

そうではなく、自分が学ぶスキルについてもっとよく選ぶようにしましょう。自分の仕事にどのように活かせるか考えるのです。それのおかげでもっと効率的に働けるようになりますか? もっとお金を稼げるようになりますか?

ほとんどの人は、勉強に使える時間を有り余るほど持っているわけではありませんから、自分にとって本当に利益となるスキルを学ぶことにのみ時間をかけるべきです。だからこそ、ハイプに惑わされずに自分のフォーカスを限定することが重要なのです。

2.他のデザイナーと比べることをやめる

私がもう少し若い頃(嘘です。かなり若い頃)、常に他のデザイナーのポートフォリオをチェックするようにしていました。彼らの仕事を見て、自分も同じような成果を積み上げたいと思っていました。それはいつだって自分を幻滅させるような作業でした。

もちろん他のデザイナーの仕事を見ることは良いことなのですが、それらは自分が目指すべき基準というものではありません。言い換えれば、他の人の仕事や成功を見て自信を無くす必要はないのです。

あらゆるデザイナーに自分のスタイルがあり、自分なりのスキルセットを持ってそれぞれの道を歩んでいます。彼らに刺激を受けるべきではありますが、彼らのようにならなければならないとは考えないようにしましょう。これは結局、自分の史上最高を目指すためにすることなのです。

3.自分を安売りすることをやめる

他のデザイナーのやっていることに自分を合わせることを止めたら、自分は何者であるのかという自覚をより強く持つことになるでしょう。今度は、自分が価値に見合ったお金をもらえているかどうかについてより注意を払うことができるようになります。

才能あるデザイナーが安い報酬、小さな案件に甘んじていることは非常によくあります。これは自信の無さから来ている部分もあるでしょう。今よりも大きな何かに取り組むことがただ恐ろしいという時もあります。

しかし、あなたのビジネスはいつでも進化し続けなければならないのです。仕事がうまくやれるようになったら、より多くの対価を請求できます。また、仕事をする相手について少しは選り好みができるようにもなります。これは経験を積んだWebデザイナーが享受できる最大の利益の一つです。

本心では、あなたはもっとできるはずだと知っているのです。安住するのをやめて、自身の成長に見合った仕事を始めましょう。

4.全てをやろうとすることをやめる

誰もがそれぞれの強み、弱み、そして好みを持っています。ですがしばしば、好きではないタスク、得意ではないタスク、または、その両方をこなさなくてはならなくなります。これは、実質的に仕事のあらゆる面に責任を持たなくてはならないフリーランサーにとっては特に当てはまることです。

何でも屋になろうとすると、燃え尽きてしまう可能性があります。さらに悪いことに、自分が本当にやりたい仕事ができなくなってしまうこともあるでしょう。

少なくともいくつかのこうした恐ろしい仕事から逃れる機会は数多くあります。他のデザイナーを雇って、あなたがする時間のない単調な仕事のいくらかを任せることができます。また、お金の管理については会計士を頼むことができます。あるいは、特定のタスクの一切を避けるために、ビジネスの範囲を微調整することもできます。

大事なことは、万人受けするような人になる必要はないということです。自分がもっともうまくやれる仕事に集中し、頼める仕事は誰かに頼みましょう。

5.「気難しい」クライアントをなだめるのをやめる

これまでに、自分の全体の売り上げの中に占める割合は小さいのに、割に合わないほど時間を取られるようなクライアントに付き合ったことはありませんか? よくいる、メールを使えば済むような細かいことまでいちいち電話をかけてくれる癖があるようなクライアントです。こういう人たちは、いつでも問題を抱えていて、それがもっとも重要であるかのように言い立てるのです。

こういうケースにぴったりの古い言い回しがあります。「きしむ車輪は、油を差してもらえる」。実際、私たちはこういう人たちを満足させるために力を尽くしてしまいがちですが、多くの場合報われません。まったくもって非生産的です。

残念ながら、私たちはクライアントから逃げも隠れもできません。そんなことは、まったくプロらしからぬ振る舞いです。ですが、クライアントに対してすぐには反応しない、ということはできます。そうすることで健全なルールを作ることはできます。もしそれがうまく行かなければ、1回1回の細かい電話に料金を要求することができます。厄介な関係に対する最後の手段は、単に関係を切ることです(もしできれば、ですが)。

こうしたクライアントに付き合ってうまくやろうとすれば、その分、私たちの暮らしの糧をくれる他のクライアントに目配りができなくなってしまいます。手助けができる時にはするべきですが、限度があります。

気分を楽にし、生産的になるために

私たちの気を散らすようなこと、役に立たないことをいちいち数え上げれば、そこにはあまりにも多くの事柄があることに驚くでしょう。しかし、その全てではないにしても、私たちは大部分を変えることができるのです。

上に挙げたようなことは誰にとっても起こり得ることです。しかしこれらを認識することができるようになれば、私たちの生活の中からこうしたことを減らすことができるのです。そうすれば、ストレスを感じることも少なくなり、何より、もっと生産的になれるでしょう。