「化粧品市場のパイ争奪戦はしない」、市場拡大を図るKANEBOの戦略

「美」ではなく、「希望」に焦点を当てた新ブランドCMを公開

花王グループのカネボウ化粧品は、コスメブランド「KANEBO」の新CM「I HOPE.希望」を1月9日から放映している。「美ではなく希望を引き出す」というブランドパーパスを反映。100人を超えるキャストが出演し、ミュージカル風の演出を通じて人々の躍動感や力強さを描いた。「私たちは口紅を売ってはいない」「勇気を売っている」といったフレーズも特長。化粧品の情緒的な価値を訴求することで、市場を広げていく狙いがある。

イメージ 100人以上のキャストを起用した新CM

100人以上のキャストを起用した新CM

同CMは2020年のリブランディングで掲げた「美ではなく希望を引き出す」というブランドパーパスを基にしたコンセプトムービーをベースとしており、「長くから温めていた企画」だという。「化粧品を売っているのではない。『希望』を売っている」というコピーでブランドの思いを伝えている。

CMではモデルの中島セナやシャララジマのほか、アーティストの八木仁愛、パフォーマーの関口メンディーが出演。4人のキャストはそれぞれ口紅、ファンデーション、アイシャドウ、クリームを使用し、個性や力強さなどを体現。100人を超える人々と共に、ミュージカル風の演出で希望の光を表現した。

化粧と希望の関係性を象徴するアイコンとして「鏡」を使用。鏡に反射された光によって個々の内側にあるアイデンティティと、希望への希求を表現しているという。

楽曲は、渡辺真知子の「唇よ、熱く君を語れ」をアレンジ。少年少女合唱団のボーカルを軸に、複雑で困難な世界の中で、それでも生き抜く人間の強さを表現している。

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