【2月20日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、19日に発生したコンピューター障害により、3時間近くにわたって国際宇宙ステーション(International Space StationISS)と地上管制室との通信がとれなくなったと発表した。

 NASAの当初の説明によると、米ヒューストン(Houston)の管制官がISSに搭載されたフライトコンピューターのソフトウエア更新作業を行っていた際、ISSのデータ中継システムの1つが故障した。ISSの主要機能を制御するコンピューターはメインからバックアップに切り替わったが、それに伴いNASAの追跡・データ中継衛星(TDRS)との通信ができなくなった。

 ヒューストンの管制官らはその後、ISSがロシアの地上局上空を通過した際にISSの乗員らと短い通信を行うことができた。このとき管制官はISSの乗員に、通信機能の回復作業を始めるため、別のバックアップ用コンピューターと接続するよう指示した。NASAのツイッター(Twitter)投稿によると、問題発生から3時間近くたった頃に通信が回復した。

 ISSは2010年11月2日に宇宙飛行士滞在10周年を迎えた。第1次長期滞在が行われた2000年以降、これまでに204人の宇宙飛行士がISSを訪れている。現在ISSに滞在している飛行士は米国人2人、ロシア人3人、カナダ人1人の6人で、全て男性。(c)AFP