【12月12日 AFP】米司法省は11日、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地の上空にドローンを飛ばし、軍施設を撮影した疑いで中国人の男が逮捕されたと発表した。

発表によると、逮捕されたのは中国籍で合法的な米永住権を持つ周尹飄容疑者(39)。サンフランシスコから中国行きの航空便に搭乗しようとしていたところ、身柄を拘束された。

司法省の発表文の中でマーティン・エストラーダ連邦検事は「被告は軍基地の上空にドローンを飛ばし、基地の配置状況を撮影するという違法行為をした疑いがある」としている。

裁判所に提出された文書によると、基地の約1600メートル上空を飛ぶドローンを検知システムが追跡。基地警備員がドローンを追い、近くの公園でジャケットの中にドローンを隠した周被告を見つけた。捜索令状を取った捜査官がドローンを調べたところ、基地の空撮映像が残されていた。周容疑者は10日、無登録のドローンを飛ばした疑いなどを問われ、サンフランシスコの連邦地裁に出頭したが、罪状認否は行われなかった。今後、数週間以内にロサンゼルスの連邦地裁に出廷する予定。

同基地はロケットの打ち上げサイトとしても使用されており、実業家のイーロン・マスク氏が率いるスペースXの「ファルコン9」ロケットの打ち上げや、ミサイル発射試験も行われる。(c)AFP