【2月14日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は14日、チョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所の廃炉となった4号炉を覆う「新安全閉じ込め構造物(NSC)」に、ロシアのドローンが直撃したと報告した。ただし、「放射線量の上昇は確認されていない」としている。

ゼレンスキー氏はSNSへの投稿で、「昨夜、高性能爆薬を搭載したロシアの攻撃ドローンが、チョルノービリ原発の破壊された4号炉の放射線防護カバーを直撃した」と述べた。

ロシアによるウクライナ侵攻の初期からチョルノービリに現地チームを派遣している国際原子力機関(IAEA)も、同原発で「爆発」があったと報告。「内部および外部の放射線量は正常で安定している」とした上で、衝突後に炎上するドローンの画像を公開した。

ウクライナ空軍によると、ロシア軍は13日夜から翌未明にかけて、チョルノービリ原発があるウクライナ北部に向け、攻撃用を含む100機以上のドローンを発射した。(c)AFP