映画『あずみ』では、爺(演:原田芳雄)の刺客の育て方が冷酷非情なものだったので、詳しく紹介しましょう。
映画『あずみ』のキャスト
2003年5月10日に上映された日本映画『あずみ』は、あずみを演じる上戸彩さんが、信じられないほどの素早い動きで、敵を切り倒していきます(DVDの収録時間は142分)。
監督&脚本
登場人物&俳優
- あずみ(演:上戸彩)刺客として活躍する人物
- うきは(演:成宮寛貴)あずみの仲間
- なち(演:小栗旬)あずみと仲の良かった少年
- やえ(演:岡本綾)旅芸人
- あまぎ(演:金子貴俊)怪我した事を隠す刺客
- 長戸(演:榊英雄)徳川家康の命令を伝えにきた使者
- 爺(演:原田芳雄)非情な手段で刺客を育てる人物
- 南光坊天海(演:佐藤慶)徳川家康の側近
- 浅野長政(演:伊武雅刀)釣りを楽しむ大名
- 飛猿(演:松本実)最上美女丸を快く思わない仲間
- 最上美女丸(演:オダギリジョー)人を切り刻む事を楽しむ人物
- 加藤清正(演:竹中直人)用心深い大名で、あずみを騙す人物
映画『あずみ』のストーリー
爺は、多くの刺客を育てあげていて、そこにはあずみもいました。
そこへ長戸が、天海からの命令を伝えにきて、それは「主君『徳川家康』に敵対する浅野長政・加藤清正・真田昌幸を仕留める事」を知らせるものでした。
あずみたちは、まず浅野長政を仕留めるために向かいますが、そこで釣りを楽しむ武士がいました。釣りをした事がないあずみが不思議そうにしていると、長政は笑いながら釣りの楽しみを教えるのです。
そこで2人は共に名前を名乗る事にしましたが、この人物こそ浅野長政だったのです。あずみは想像していたような悪人ではなくショックを受けますが、使命を果たすために浅野長政を仕留めるのです。
続いて、加藤清正も打ち取る事ができますが、それは後に影武者でる事が分かり、逆に加藤清正はあずみたちを襲撃しようと企みます。
加藤清正は、美女丸を牢獄から出す事を条件に、あずみたちを討伐するように命じます。美女丸は、あずみの仲間を切り刻み、敵が苦しむ姿を楽しんでしまいます。
しかも、官兵衛は、わざと爺を生け捕りにして、あずみを誘い込む事にしました。そして、あずみは清正が集めた武士や野党たちを急襲します。
あずみのあまりの身体能力の前に、武士や野党たちは次々に切り捨てられていき、その太刀さばきはやぐらを倒壊させるほどでした。これに美女丸は「すごいよ、あの娘、すごい、飛猿」と興奮します。
そして、あずみと美女丸がついに一騎打ちをする事にします。はたして、あずみは美女丸や清正を討つ事ができるのでしょうか?
『爺の刺客の育て方は冷酷非情』
あずみは、ひとりぼっちになっている所を爺たちに手を差し伸べられます。その爺の元には、あずみだけではなく多くの少年たちもいて、剣の稽古をつけられていき、たくましく成長していきました。
あずみたちは立派な刺客に成長しますが、そこで爺は、仲良しになった者を斬るように命じたのです。友を斬れない者には刺客が務まらないと考えたからです。
あずみは少女時代の頃から仲の良かった、なちを斬ることになり、10人いた仲間たちは5人に減ってしまいました。
いくら強い刺客を育て上げるとは言え、そのやり方はあまりにも冷酷非常なものと言えるでしょう。
『あずみ』と他の映画を比較
映画『四十七人の刺客』でも、刺客が活躍していきますが、あの忠臣蔵を題材にしているので、刺客というよりは集団で復讐しようとする内容です。
しかし、今までとは違う忠臣蔵として描かれているので、刺客の映画が好きな方は見ておいて損はしないでしょう。
個人的には、忠臣蔵と言えば、ドラマ『忠臣蔵(2004年)』のほうが、役者さんたちの演技力が圧倒的に凄いので、忠臣蔵が好きな方はドラマ『忠臣蔵(2004年)』のほうがオススメですね。
映画『あずみ』の感想
映画『あずみ』では、豪華なキャスト陣に目を奪われがちですが、どのようなアクション映画なのか?私が見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
あずみのオススメ層
少女や少年たちが刺客となって活躍していくので、若年層向けの映画と言えます。さらに、歴史上の人物が登場するので、歴史が好きな方も見ておくのも悪くはないでしょう。
- 歴史好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
あずみの残念な所
小栗旬さんが演じる、なちが早い段階で討たれてしまう所は残念でしたね。小栗旬さんの存在感を考えたら、もう少し登場シーンを見たかったなというのが率直な感想ですね。
そして天海が関ヶ原の戦いが終わった後に、爺に語りかけるシーンがありましたが、できれば関ヶ原の戦いも見たかったというのもありました。
そこは刺客が主役となるアクション映画なので、仕方ないのかなという感じがありましたが、残念な所でした。
あずみの見所
私は、あずみの映画では美女丸のあまりのクレイジーすぎる性格が好きで、この映画で初めてオダギリジョーさんを知りました。
その後に大河ドラマ『新撰組』を見た時にオダギリジョーさんを見たら「どこかで見た事があるなぁ?」と思っていたら、同一人物である事に気づいた時は、驚かされましたね。
それだけオダギリジョーさんが、役柄によって、見事に演じ分けていたという事なんですよね。
そして、映画『あずみ』の見所は二つあって、強い個々のキャラクターとあずみの素早い動きです。実際に、美女丸のナルシストでクレイジーな性格や、飛猿の面白みのある性格は見ていて面白かったですね。