Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

カスタマーレビュー

  • 2017年7月12日に日本でレビュー済み
    ●連続ラジオドラマが元だからか、いくつかのストーリーをゴチャ混ぜにしたもので、とんでもなく面白いところとそうでないところもあります。
    ●原題が Life, The Universe and Everything なのに邦題を『クリケット大戦争』としたのは大成功です。本作の中で一番まとまって面白いエピソードはクリキット星人の戦争でしょう。全編に張られた伏線が生かされ、初登場の人工知能がHAL9000と同じようなSFっぽさを醸しています。●問題は前作、前々作とつながりが無く、マーヴィンさえ居ればゼイフォード無しでも話が創れます。独立した話と割り切れば十分に楽しめます。
    ●本編エピローグで 『42』 の『問題』が明かされます。これは是非読むべきでしょう。●他はSFらしさが減退し、クリキット人の戦争に関係の無いSFネタは殆ど言葉遊びだし、タイムマシン濫用によるタイムパラドクスは始めから何も考えていなかったらしく適当にごまかされてしまいます。これで星マイナス1個。
    ●個人的には英国モノに出てくるドンチャカ・パーティは好みではなく、不思議の国・鏡の国のアリスのマッド・パーティの伝統を継いだカクテル・パーティは理解できません。原文が理解出来れば面白いのかもしれませんが、アリスの原著にクスリとも出来なかった身には、邦訳が良かろうが悪かろうがどうでも良い事です。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.1
81 件のグローバル評価