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カスタマーレビュー

  • 2009年12月10日に日本でレビュー済み
    1960年代にStanley Milgramというアメリカの社会心理学者がMilgram Experimentと呼ばれる大変Controversialな実験を行い、“世界はSmall World”という大胆な仮説を提唱した。この文章を読んでいるあなたは、アメリカのObama大統領とは面識がないかもしれないが、あなたの知人の誰かは面識があるかもしれない。あなたの知人の中に彼と面識のある人がいなくても、あなたの知人の知人のなかに面識のある人がいるかもしれない。こうやって知り合い関係を芋蔓式に辿っていくと、あなたからObama大統領に至るまで、最小で間に何人の人間が入ればObama大統領に辿り着くかということを調べたのが、上記のMilgram Experimentで、Milgramはこの実験をもとに、間に6人くらいをおけば、大抵の人はObama大統領に繋がると主張した(MilgramはObama大統領ではなく、別の人への繋がりを調べたが、ここでは話を簡単にするため、Obama大統領にしている)。これがSmall World仮説で、平たく言えば、“世間は広いようで狭い”ということを主張している。この話は、かなり意表を突く話なので、社会心理学者の専門的世界を超えて広まり、“Six Degrees of Separation(6次の繋がり)”として人々の口に上るようになった。日本でも劇団俳優座が“あなたまでの6人”というTitleで1998年5月に公演を行っている。

    こういうSmall Worldは、知人関係だけでなく、食物連鎖やInternetやHyperlinksと、とにかくあらゆる所に顔をだすが、本書はこの分野へのBalanceのとれたいい入門書となっている。是非手にとって御覧いただきたい。
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