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2010年12月25日土曜日

微妙すぎるて分からないグラフィンを使った新型トランジスタ

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コロンビア大学のYuehang Xu氏と同僚が、グラフィンを使った新型トランジスタを開発した。右が概念図でソースとドレインの間にグラフィン・シートがかけられている。ゲートにアンテナを接続して使うようだ。

この新型トランジスタは寄生容量を最小にする事ができるので、電波信号を『直接』処理することができる。ゲートとグラフィン・シートの間の空間が、寄生容量の影響を打ち消すのに役立つらしい。

集積度の高い回路だと浮遊電力対策として回路にコイル等を埋め込む必要が出てくるが、それが不必要になるようだ。現在は約-200℃と超低温での動作だが、34MHzで動作したときはQ Factorは良好で、応答速度も二桁高速で、S/Bも20dBに抑えることができたそうだ。研究が進めば、グラフィンをフィルターや発振器に応用するようになるかも知れない(POPSCI, Technology Review, Cornell University Library)。

最初、『ラジオ周波数の信号を直接検知する』と書いてあったので、アンテナが不要になるデバイスかと期待したのだが、図も良く見るとDS、Gateと書いてあるのでトランジスタの一種なのは間違いなく、radio signalsを受信するとあるが、radiowaveを受信するとも書いていなかった。新規性はグラフィン・シートを半導体に使う事で寄生容量の影響を排除できる事のようだが、玄人向けの発明だったようだ。地味に感じるが、恐らくナノ電気機械システムでは画期的な発明なのだろう。

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