ガザの病院で爆発、患者ら500人以上が死亡 イスラエルは空爆否定
イスラエル軍による爆撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区の保健省は17日、「ガザ市にあるアフリアラブ病院が同日夜に空爆され、患者や医療従事者、避難民ら、少なくとも500人が死亡した」と発表した。現時点で、詳しい状況はわかっていない。バイデン米大統領は18日、イスラエルを訪問するが、ヨルダン行きは延期した。エジプトのシーシ大統領らとは電話で協議するという。
保健省は声明で「イスラエル軍が大虐殺を行った」と非難した。一方、イスラエル軍のハガリ報道官は直後に、複数のインテリジェンス(諜報(ちょうほう))情報の分析結果として、爆発はガザの武装組織「イスラム聖戦」のロケット弾の誤射によるものだと主張し、「イスラム聖戦の責任だ」とした。
イスラエルのテレビ局チャンネル13は軍関係者の話として「爆発した時間にイスラエル軍は空爆していなかった」と報じた。
ガザの保健省は、病院の敷地内で人が血を流して倒れ、炎が燃え上がる写真を公開した。また、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、暗闇の中で建物から炎が上がる様子や、暗闇の中で血を流して担架で運ばれる人、シートをかけられ横たわる遺体などを映像で伝えた。
保健省は声明で「医師や看護師、救急隊員やけが人、避難民が亡くなった。病院には、力ずくで自宅から追い出された数千人の避難民が身を寄せていた。犠牲者の多くは女性や子供だ」と述べた。
■20病院、待避要求に従わず…
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