小学校2校で教諭のミスでプールの水が流出 学校長、損失負担の意向

上田雅文
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 東京都江戸川区は28日、区立小学校2校のプールで、計約760立方メートルの水が流出したと発表した。水道水代約51万円の損害が出たという。

 区教育委員会学務課によると、南小岩第二小で19日午前、水泳指導担当の教諭がプールに水を入れ始めたが、そのまま帰宅してしまい約20時間後の翌朝まで気づかなかった。プール約2・7杯分の水約690立方メートルがあふれたという。教諭は、学校のマニュアルで定められた職員室での「注水中」の掲示を怠った。報告を受けていた副校長も掲示を指示しなかった。

 東葛西小でも6日午前、水泳指導担当の教諭がプールに水を入れているのを忘れた。注水の報告を受けていた副校長が約4時間後に気付いたが、水約70立方メートルが流れてしまった。

 いずれの学校長も区教委に対し、損失を自主的に負担すると話しているという。(上田雅文)

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2024年6月29日22時24分 投稿
    【視点】

    江戸川区立の小学校で今シーズンに2件発生。 学校のプールにおける水の流出事案は、全国各地で発生しています。石川県小松市立の小学校でも6月に水が流出して、水道代約300万円の損害が発生したことが報道されています。同小では2010年にも同様の事

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    白川優子
    (国境なき医師団看護師)
    2024年6月29日23時57分 投稿
    【視点】

    教員の業務が多すぎるのだと思います。生徒指導・教育、保護者対応、授業や試験の準備、採点、その他多くの雑務などを抱え、超勤も良く聞く話です。これは、水道代を学校が負担するということで終えてはならない話だと思います。教員が余裕を持って生徒の教育

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