麻生氏「もう口出せない」 どうなる衆院福岡9区の自民公認選び

大下美倫 福井万穂
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 衆院選に向け、福岡県内では、自民党空白区の福岡9区の公認選びが焦点となっている。自民福岡県連幹部によると、7日にも党本部が公認を決める可能性がある。大家(おおいえ)敏志参院議員のくら替えをめぐり、これまで反対してきた麻生太郎・党最高顧問(福岡8区)が「もう(執行部に)口は出せない」と譲歩する姿勢を示しているという。

 大家氏は麻生派所属。県連が昨夏実施した9区支部長を選ぶ党員投票で勝利したが、麻生氏が「参院で頑張ればいい」などと慎重で、党執行部は支部長を置かない判断をしてきた。

 石破茂新総裁の下で執行部が変わった後の10月1日、県連幹部らが上京して森山裕幹事長や小泉進次郎選対委員長と面会し、大家氏の公認を改めて要請。その後、麻生氏とも30分会談し、麻生氏は「(大家氏が)参院にいれば大臣ぞ。参院幹事長や会長にまでもいける素質がある」「(9区の選挙を)甘く考えたらいけねえ」とくら替えになお慎重だったが、「決めるのは(大家氏)本人なんだから、これについてはもう言われん。もう出るなら出てもいい」と語ったという。

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この記事を書いた人
大下美倫
西部報道センター|福岡県政担当
専門・関心分野
公共、社会への参加、ジェンダー