第6回熟年離婚のきっかけは役職定年、連帯保証 金の切れ目が縁の切れ目?

有料記事熟年離婚の経済学

編集委員・森下香枝
[PR]

 関東に住む女性(51)は9月、出版社に務める夫(57)との離婚調停を申し立てた。

 出版社勤務の夫は編集者で、管理職だった。友達は少なく、飲みにも行かず、浮気もしない。一方で趣味にお金がかかった。古いレコードなどを集めるコレクターで、自室にこもってはネットオークションばかり見ていた。

 怒りっぽく、「うるさいな」「バカか」「クソが」とよく怒鳴った。「俺の稼ぎで食べているんだ。お前、1人じゃ何もできないだろう」と暴言も吐かれた。

 お金には細かく、電気代の明細を持ってきて「高すぎる。冷房をつけっぱなしにしていたんじゃないか」と文句を言う。自分のネット代は棚に上げていた。

 長男が私立大付属の中高一貫校に進学したいと言い出し、相談してみた。「そんな金はない」「俺は私立には行かせてもらえなかった」という言葉がかえってきた。

 長男は父親に近づかなくなった。

家を出た妻に対し、「婚姻費用を払わない」と夫。ついに離婚調停へ。記事後半では、子どもに暴言を繰り返す妻に、夫から離婚を切り出したもう一つのケースを専門家と検証します

 5年ほど前から家庭内別居に…

この記事は有料記事です。残り1925文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら