第4回子が不登校、小4以降に途切れる支援 会社は「穴」埋めに踏み出した
聞き手・久永隆一
子どもが不登校になると、保護者が子育てと仕事の両立に悩むこともある。共同印刷(東京都文京区)は2023年、社員が働き続けられるように「ライフサポート休業制度」をつくった。制度設計にあたった臼井さや香さんと、現在の担当の小松英司さんに話を聞いた。
育児は「乳幼児期」で終わらないのに
――育児で休むといえば、乳幼児期の「育児休業」をイメージします。不登校のニーズにどう気づいたのですか。
臼井「私も同じイメージでした。自分の子どもが4、5歳になった22年ごろに、子どもが不登校になったと悩む保護者の声を身近で聞きました。ちょうどコロナ禍で不登校が急拡大した時期。育児とは長期戦なのだと実感しました」
「社の両立支援の仕組みを調…
- 【視点】
とても大切な取り組みだと思います。 コロナ禍初期2020年3月に全国の学校が一斉休校となったとき、学校以上にパニックになったのは、家庭でした。とくに小学校の子供をもつ保護者は、突然のしかも先の見えない休校宣言に困惑しました。食事をはじめとし
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