第4回子が不登校、小4以降に途切れる支援 会社は「穴」埋めに踏み出した

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聞き手・久永隆一
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 子どもが不登校になると、保護者が子育てと仕事の両立に悩むこともある。共同印刷東京都文京区)は2023年、社員が働き続けられるように「ライフサポート休業制度」をつくった。制度設計にあたった臼井さや香さんと、現在の担当の小松英司さんに話を聞いた。

育児は「乳幼児期」で終わらないのに

――育児で休むといえば、乳幼児期の「育児休業」をイメージします。不登校のニーズにどう気づいたのですか。

 臼井「私も同じイメージでした。自分の子どもが4、5歳になった22年ごろに、子どもが不登校になったと悩む保護者の声を身近で聞きました。ちょうどコロナ禍で不登校が急拡大した時期。育児とは長期戦なのだと実感しました」

 「社の両立支援の仕組みを調…

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この記事を書いた人
久永隆一
東京社会部|機動チーム
専門・関心分野
社会保障、教育、こども若者、貧困、人口減少
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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2025年2月9日1時39分 投稿
    【視点】

    とても大切な取り組みだと思います。 コロナ禍初期2020年3月に全国の学校が一斉休校となったとき、学校以上にパニックになったのは、家庭でした。とくに小学校の子供をもつ保護者は、突然のしかも先の見えない休校宣言に困惑しました。食事をはじめとし

    …続きを読む