スピード求めたホンダ、対等にこだわった日産 統合協議破談の裏で
東京・南青山のホンダ本社ビルに6日午前、日産の高級車シーマとアリアが1台ずつやってきた。座席を占めるのは内田誠社長ら日産幹部たち。その後、1時間弱にわたる会談で、両社の経営統合協議は、事実上の打ち切りが決まった。
日産は前日5日の取締役会で経営陣が意見交換。流れは「打ち切り」に傾いていた。ホンダ幹部は「結論がこうなったのは正直、残念だ」。
両社のすれ違いは、協議開始を発表した昨年12月23日の会見から始まっていた。
その一つが「対等」を巡る認識の違いだ。
「(日産への)救済という表現は使わないでほしい」。会見前、日産はホンダに念を押した。内田社長は記者会見で「どちらが上、どちらが下ではない」と強調。あくまで対等であることが基本との考えを示した。
だが、ホンダは違った。内田…
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