パフォーマンスアート続けて50年 「人間の存在揺さぶる」凱旋個展
北沢祐生
半世紀にわたって自らの身体そのものを素材に表現する芸術「パフォーマンスアート」を続け、世界的に知られる長野市の霜田誠二さん(71)の絵画展が、地元で初めて開かれている。布に大胆に描かれた、生気あふれる作品は霜田さんの「身体表現」そのものだ。「好奇心をもってのぞいてもらえれば」と霜田さんは言う。
空飛ぶ豚にヘビやキリン、スズメ、月と猫、象と亀にゴジラと東京タワー……。大きいものでは縦横1.5メートルほどある約50点が会場に掲げられている。2020年ごろから今年1月にかけて手がけたものという。
白い布を1回洗ってしわを残す。そこに下地材を塗ってアクリル絵の具を重ねていく。中でも目を引くのは、頭に4本の角がある「赤い顔」だ。
学生運動のさなか、文化芸術の道へ
赤面の至り、顔を真っ赤にし…