万博跡地をサーキットやホテルで「非日常空間」に 大阪府市が計画案

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原田達矢 菅原普
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 4月開幕の大阪・関西万博の会場となる夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の閉幕後の跡地利用について、大阪府と大阪市は18日、開発に向けた総合計画案を公表した。用途ごとに用地を4区画に分けて開発し、サーキットや高級ホテル、アリーナの導入をめざすとしている。今秋にも民間の開発事業者の募集を始める。

 府市は1月、万博の会場約155ヘクタールのうち中心部の50ヘクタールの活用について、高級ホテルやリゾート施設の建設をめざす民間事業者の2案を優秀提案に採用。今回、この2案を踏まえた具体的な計画策定に向けて、総合計画案を示した。

 計画案では、「万博の理念を継承し、国際観光拠点形成を通じて『未来社会』を実現するまちづくり」と掲げる。

サーキットやホテル、プールの「非日常空間」

 開発の核となる「グローバルエンターテインメント・レクリエーションゾーン」では、優秀提案が示したサーキットや高級ホテル、世界最大級のプール施設の整備を検討。外国人旅行者も念頭に「非日常空間」をめざす。

 用地の北西側では、2030年秋ごろに開業予定のカジノを含む統合型リゾート(IR)との相乗効果を狙って「IR連携ゾーン」とする。ホテルや大規模展示場の立地を予定している。

 万博に府市が出展する大阪ヘルスケアパビリオンの「跡地活用ゾーン」も設ける。万博後に残すパビリオンの一部を利用して、先端医療や生命科学に関連する施設を導入する。

 大阪メトロ夢洲駅近くは「ゲ…

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この記事を書いた人
原田達矢
ネットワーク報道本部|大阪市政担当
専門・関心分野
国内政治、地方創生、合唱