【波多野陽】最近、クラゲの大発生がよく報告され、海の汚れと関連づけられることも多いが、日米豪など10カ国の国際チームの研究で、個体数は少なくとも1940年以降、ほぼ20年周期で増減を繰り返していることがわかった。米科学アカデミー紀要最新号に発表した。
学術調査の結果や新聞記事などから、世界37の地域のクラゲ大発生の記録を追ったところ、57年、85年、2004年ごろをピークに各地で大発生が起きていた。
周期ができる理由ははっきりしないが、70年代以降には微増傾向もあり、天敵の乱獲などの人間活動や気温の上昇も関わっているとチームはみている。