音楽家・アーティストとして国際的に幅広く活動した坂本龍一(1952~2023)の最大規模の個展「坂本龍一|音を視(み)る 時を聴く」が東京都現代美術館(江東区)で21日[土]に開幕する。

 高谷史郎とコラボした代表作の一つである「IS YOUR TIME」(2017/2024)=写真(参考写真 画像提供:成都木木美術館)=では、2011年の東日本大震災の津波で被災し調律もできない、楽器としての機能を失ったピアノが水盤の上に設置されている。鍵盤上の88本のスティックが、世界各地の地震のデータと連動して自動演奏される。坂本は「自然によって調律されたピアノ」と捉え作品化した。

 「音」と「時間」をテーマに、生前坂本が構想していた未発表の新作を含む大型インスタレーション作品10点あまりが展示される。来年3月30日[日]まで。詳細は同館HP(https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/別ウインドウで開きます)。

イベントピックアップ

特集

  • 9人の輝き、心を燃やせ! アニメ「鬼滅の刃」柱展―そして無限城へ―(2024/11/27)

     人気アニメ「鬼滅の刃(やいば)」に登場する鬼と闘う組織・鬼殺隊の最高位の剣士である「柱」。その9人の「柱」たちに焦点をあてた、『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ―そして無限城へ―』が開催中だ。東京・京橋にオープンした「CREATIVE MUSEUM TOKYO」(CMT)の会場で、「等身大」の柱たちに会え、鬼の本拠地「無限城」を体感できる。

  • “断片”ちりばめ、強烈な極楽 「田名網敬一 記憶の冒険」(2024/8/5)

     アーティストの田名網敬一(88)が描く世界は、万華鏡のようだ。いろいろなパーツが組み合わさって極彩色の「楽園」のような世界を作り上げている。だが、「楽園」の随所に幼少期に体験した戦争の記憶の断片がちりばめられている。7日に東京・六本木の国立新美術館で開幕する大回顧展では、約500点を展示。