米ホワイトハウス、トランプ氏の長女イバンカさんの執務室を設置へ

イバンカさんは世界の指導者らとの会談に同席している(写真は先月訪米したカナダのトルドー首相とイバンカさん)

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画像説明, イバンカさんは世界の指導者らとの会談に同席している(写真は先月訪米したカナダのトルドー首相とイバンカさん)

米ホワイトハウスは、ドナルド・トランプ大統領の長女イバンカさん(35)の執務室を設置する。政権筋が20日、明らかにした。

関係筋によると、イバンカさんには正式な役職は与えられず、給与も支払われないものの、大統領が執務する場所と同じホワイトハウスの西部分「ウェスト・ウィング」にオフィスを持つことになる。

同筋はまた、イバンカさんに機密情報の閲覧などが許可されるとの報道を確認した。

イバンカさんの弁護士が政治専門サイト「ポリティコ」に語ったところによると、イバンカさんはトランプ大統領の「耳と目」になり、幅広い事柄について助言するという。

イバンカさんは先週、訪米したドイツのメルケル首相(写真右)の隣りに座った

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画像説明, イバンカさんは先週、訪米したドイツのメルケル首相(写真右)の隣りに座った

自らの名前を冠したファッションブランドを持つイバンカさんの夫は、トランプ大統領の上級顧問を務めるジャレッド・クシュナーさん。

夫妻がトランプ大統領に対して大きな影響力を持つとされることについて、利益相反の恐れがあると指摘する声がある。また、トランプ氏一族の政治と企業活動の間にはっきりとした境界線が引かれているのかをめぐって議論が起きている。

トランプ大統領が今年1月に就任して以来、イバンカさんは、カナダのジャスティン・トルドー首相やドイツのアンゲラ・メルケル首相など世界の指導者らとの首脳会談に同席している。