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記憶喪失のお姫様は冒険者になりました

📖お爺様📖


「シュティーナ、お帰り。よく無事に戻ってくれたな」
そうお父様は貼り付けた笑みで言った。
どうしてこんなにいやいやながら歓迎してくれるのかは…わからない。
チラッとお母様とお兄様を見る。
2人は私の視線に気づくとニコッと笑った。
そして。
「シュティーナ、あの時は本当に申し訳なかったわ!よく考えればシュティーナはそんなことしないのに……」
「母の言う通り!俺も本当に申し訳なかった。許してくれ、シュティーナ!」
なぜか私の顔色を伺う3人。
……もしかして。
私の頭にある人が浮かんだ。
そんな時。
「シュティーナ!!」
私の名前を聞き覚えのある声の人が呼んだ。
その人は私の…。
「お爺様!お久しぶりですね」
お爺様だ。
私のことをよく可愛がってくれるお方だ。
そしてお爺様が来て、3人は震え上がる。
……やはりそうか。
「シュティーナ、よく無事に……っ」
お爺様は涙ぐみそう…言ってくれた。
「なんとか無事に帰ってくることができました」
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