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成功したければ長時間労働も、ジャック・マー氏の発言で論議 中国

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ハイテク業界の長時間労働に関するジャック・マー氏の発言が議論を呼んでいる/VCG/Getty Images

ハイテク業界の長時間労働に関するジャック・マー氏の発言が議論を呼んでいる/VCG/Getty Images

香港(CNN Business)  中国有数の資産家として知られるアリババ集団創業者のジャック・マー氏(54)が、1日12時間労働が当たり前とされるハイテク業界の働き方について、「懸命に働いた見返りが得られる」として容認する見解を示した。

マー氏は14日、中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」に掲載した投稿の中で、中国のハイテク業界や新興企業では当たり前といわれる「996(午前9時~午後9時まで、週6日労働の意味)」の労働慣行を支持する見解を示し、「自分の好きなことが見つかれば、996は問題ではない」と述べた。ただし「(自分の仕事が)好きでなければ全ての時間が拷問だ」とも付け加えている。

この投稿に対して中国のユーザーからは、「自宅で介護が必要な高齢者や、付き添いが必要な子どものことを考えたことはあるのか」「もし全ての企業が996を強制すれば、誰も子どもを持つことができなくなる」といった反論が寄せられた。

中国国営メディアも従業員を長時間働かせる企業に対して批判的だ。人民日報は14日の論説で、「996の長時間労働文化を強要することは、企業経営者のおごりを反映しているばかりか、不当かつ非現実的だ」と指摘した。

一方、マー氏は自身の発言について、長時間労働を奨励する意図はなく、長時間働く従業員に敬意を表したかったと弁明。誰もが自分のライフスタイルを選ぶ権利はあるとしながらも、働く時間が短い人には「一生懸命働いて得られる幸福感や見返りは得られない」と主張した。

起業家として有名なマー氏は貧しい家庭に生まれ、学術的な成功は収めていない。アリババ集団は友人からかき集めた資金で創業にこぎつけた。

論議の発端は11日、ウェイボーのアリババのアカウントにマー氏のコメントが掲載されたことだった。アリババ従業員の996労働について残念に思ったことはないと同氏は強調、「特別な労力や時間を費やさずに自分の望む成功を勝ち取ることなどできるのか」と問いかけていた。

アリババに入社を希望する人に対しては、もし成功を望むのなら12時間働く覚悟が必要だとも付け加えている。

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