地球から40光年、3つの惑星が生命の存在可能な圏内に?
(CNN) 地球から40光年離れた恒星系に、生命が存在できる可能性のある地球とほぼ同じ大きさの惑星が3つ発見されたとして、米マサチューセッツ工科大学(MIT)やベルギーのリエージュ大学の研究チームが科学誌ネイチャーに論文を発表した。
3つの惑星が周回しているのは「TRAPPIST-1」と呼ばれる矮星(わいせい)で、恒星の終末期に分類され、太陽に比べて温度は半分、質量は10分の1程度。赤色をしていて木星より大きいが、地球からは暗すぎて肉眼でもアマチュア望遠鏡でも見えない。
こうした小型の恒星や褐色矮星と呼ばれる恒星は、銀河系にある恒星状天体の25~50%を占めているという。
研究チームは2015年9月~12月にかけての62夜にわたり、こうした恒星の光や明るさの変化を観測。定期的に光が遮られる日食のような現象を発見し、赤外線を検出できる望遠鏡を使って詳しく調べた。
見つかった惑星は地球ほどの大きさで、そのうち2つは恒星から届く放射線量が地球の数倍。恒星との距離が近すぎることも遠すぎることもなく、地表に水があって生命が存在し得る「ハビタブルゾーン」にあると判断した。
残るもう1つの惑星については詳しいことは分かっていないが、この惑星もハビタブルゾーンに位置する可能性があるという。