テレビや冷蔵庫からサイバー攻撃 スマート家電普及に懸念
(CNN) 米インターネットセキュリティー企業プルーフポイントは22日までに、スマート家電などインターネットに接続した10万を超える家庭用機器からサイバー攻撃があったと発表した。
同社によると、攻撃があったのは昨年12月23日から今月6日の間。家庭用ルーターのほか、テレビや冷蔵庫などのスマート家電に遠隔操作でプログラムが埋め込まれ、企業や個人宛てに悪意のある電子メール75万通以上が送られたという。攻撃の対象者や個人情報流出の有無は確認されていない。
インターネットでは、遠隔操作されたコンピューターによるサイバー攻撃が問題となっている。同社の情報セキュリティー部門幹部は、家庭用機器を操るプログラムの出現について、「状況をさらに悪化させる。これらの機器の多くは保護があったとしてもぜい弱で、感染しても消費者がそれを探知したり修復したりする手だてがない」と懸念を示す。
近年、眼鏡型の端末から歯ブラシ、冷蔵庫に至るまで、インターネットに接続可能な機器が増加。調査会社IDCによると、2020年までにその数は300億を超すという。
プルーフポイントによると、インターネットに接続する家庭用機器はウイルス対策ソフトなどの保護対策がされておらず、パソコンやタブレット端末に比べて機器に侵入し乗っ取ることが容易だという。