イスラエル各地で大規模デモ、人質奪還を要求
(CNN) イスラエル国内の数都市で19日、イスラム組織ハマスに拘束された人質の奪還を求める大規模なデモが実施された。
テルアビブでは、イスラエル軍本部の前にデモ隊が集結し、道路の通行を遮断して反政府スローガンを唱えた。
現場では、昨年1月から反政府デモに参加しているという平和活動家の男性が、極右のベングビール国家安全保障相を攻撃するメッセージが書かれたTシャツやステッカーを配布した。
男性はCNNとのインタビューで、デモ隊が求めているのは停戦と引き換えに人質解放を実現させる合意だと強調し、ハマス最高幹部シンワル氏の殺害は合意成立のチャンスだと述べた。
イスラエル当局によると、パレスチナ自治区ガザ地区に拘束されたままの人質は101人に上る。このうち3分の1はすでに死亡したとみられている。
男性はまた、現政権は戦争を長引かせるのが得策と考えていると主張。戦争が終われば、政権はイスラエルが昨年ハマスの奇襲攻撃を受けるに至った経緯を問われ、総選挙の実施を求められるだろうと述べたうえで、「どの世論調査を見ても選挙では大敗が予想される」と指摘した。
イスラエル政府は、今月初めにイランからのミサイル攻撃があった後、治安上の懸念を理由に大規模な集会を禁止していた。