イスラエル首相、対イランの「仕事を終える」 米大統領の支援とともに
米国務長官、中東の脅威の背後には「イラン」
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は16日、トランプ米大統領の支持を得て、イランに対する「仕事を終わらせる」と述べた。
ネタニヤフ氏は、ルビオ米国務長官とともに記者会見した。ルビオ氏が中東を訪問したのは国務長官に就任してからは今回が初めて。
ネタニヤフ氏は「過去16カ月間にわたり、イスラエルはイランのテロ枢軸国に対して強力な打撃を与えてきた。トランプ大統領の強力な指導力の下で、我々が仕事をやり終えられることに何の疑いもない」と述べた。
ルビオ氏は、核を保有するイランはあり得ないとの認識を示した。
ルビオ氏は、イスラム組織ハマスや、レバノンの武装組織ヒズボラ、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区での暴力、シリアの不安定化、イラクの民兵組織といった問題について言及するとき、それらの背後にはイランという共通のテーマが存在することを指摘することが重要だと語った。「それに対処しなければならない」
情報筋によれば、米国の情報機関は最近、バイデン前大統領とトランプ氏に対し、イスラエルが年内にもイランの核開発プログラムにとって重要な施設に対して空爆を試みる可能性が高いと警告していた。
トランプ氏は最近、イラン政府との和平交渉に意欲を見せており、武力行使に前向きなイスラエルの姿勢は、トランプ氏の考えに反するものだ。米情報機関は、イランの核施設に対して大規模な空爆が実施された場合、中東地域で、より広範囲な紛争が起こる危険性が高まるかもしれないと警告している。
米情報機関の最近の報告書によれば、全体としては、イスラエルは依然として、イランで体制転換を引き起こすというより広範な目標を追求している。
ネタニヤフ氏は、パレスチナ自治区ガザ地区とその将来に対する戦略でトランプ氏と共通の戦略があると述べ、人質が全員解放されなければ「地獄の門」を開くと約束した。
トランプ氏は先に、ガザを米国が所有し、パレスチナ人をガザから移住させるとの提案を行った。この提案は批判の嵐を引き起こした。
ネタニヤフ氏はトランプ氏の提案について、発表前に知っていたと述べ、発表前に協議を行っていたと明らかにした。