真田広之が俳優養成学校設立の野望、師匠・千葉真一は大トラブルに…どうなる?
#真田広之 #本多圭
今年、自身がプロデュース・主演した時代劇ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』で世界のメディアから喝采を浴びた俳優・真田広之。
米テレビ界最高の栄誉とされるエミー賞で日本人初となる主演男優賞を含め18冠を受賞し、“ハリウッドスター”の座を獲得したが、そんな真田の次なる野望は「俳優学校の創設」だという。
「近年はNetflixに代表される配信ドラマの影響で海外進出を考える若手俳優がますます増えています。そのうえ、ハリウッドでも日本人俳優への需要が高まっているとあって、真田は、ハリウッド進出を目指す若手俳優のため、養成学校を創設する計画を立てているそうです」(映画ライター)
俳優養成学校といえば、真田自身も、21年8月に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった千葉真一さんが設立したJAC(ジャパンアクションクラブ)で、千葉さんからアクションの英才教育を受け、5歳にして千葉さんの主演映画『浪曲子守歌』(1966年公開)で子役デビューを果たしている。
「千葉さんの一番弟子として可愛がられた真田さんが、千葉さんの死後3年目にして、千葉さんが果たせなかったハリウッドスターという夢を叶えた格好ですが、その次の夢が俳優養成学校の創設と聞き、やはり師弟なのだなぁと思いましたね。一時は絶縁が伝えられていましたがーー」(映画関係者)
子役デビュー後、1980年代に入ると『里見八犬伝』や『麻雀放浪記』などに主演した真田は、千葉さんとギャラをめぐってトラブルとなり、1989年に独立。その際、千葉さんから、芸名“真田“を返せと迫られたことから、2人は絶縁状態になったといわれていた。
「千葉さんが亡くなった後、真田さんが『千葉真一さんを偲ぶ会』の発起人に名を連ねたことで、2人の“和解”が伝えられてはいましたが、千葉さんと同じように俳優養成学校を創設するとは……。ご存知の通り、ご存知の通り、かつて千葉さんもハリウッドスターの育成学校を開設しましたが、その学校運営で信用を失墜させました。真田さんが同じ轍を踏まないか心配です」(前出の映画関係者)
確かに、千葉さんは2008年、京都にハリウッド俳優を養成するための学校「サウザンリーヴス・ハリウッド」を開校したが、さまざまなトラブルに見舞われた末、閉鎖を余儀なくされている。
「開校翌年の09年1月、『週刊文春』に学校運営面での借金トラブルや体罰などが報じられたんです。千葉さんは会見を開いて記事の内容を否定し、当初は、提訴も辞さないと構えをみせていましたが、学校の実質的オーナーが経営する会社が不動産ファンドを組んで15億円集めたものの、そのうちの8億円が消えたとして、オーナーが出資法違反容疑で刑事告訴されました」(事件を取材した芸能ライター)
千葉さんと面識があった筆者も京都で学校関係者を取材したが、当時、金銭苦に陥っていた千葉さんが、住んでいた東京・月島のマンションの家賃未払い問題を抱えていたことなどから、「サウザンリーヴス・ハリウッド」の金銭トラブルへの関与が疑われていた。
「それだけではありません。千葉さんは学校の生徒募集に際して、米映画『キル・ビル』の共演で親しくなったクエンティン・タランティノーや、NHK大河ドラマ『風林火山』で親しくなった歌舞伎俳優の市川亀次郎(当時)の名前を無断で使用していたことが明らかになったんです。結局、学校は閉鎖に追いこまれました」(在阪のメディア関係者)
翻って現代。弟子の真田が進めている計画に死角はないのか。
「現在、日本とロスに養成学校を設立する方向で話が進んでいるようです。真田は、千葉さんと違って金銭にルーズではありませんし、すでに真田の話に興味を持つ投資家も現れているようですよ」(前出の映画ライター)
学校創設にあたって、ハリウッド進出を目指す小栗旬や菅田将暉といった俳優らが接触したという報道もある。
ある映画関係者は、「『SHOGUN 将軍』がエミー賞を総なめにしたことで、時代劇が世界的に認知された。単館上映だった自主製作映画『侍タイムスリッパ—』が上映館を増やし、公開中の映画『11人の賊軍』が大ヒットしているのも、無関係ではないでしょう」と話す。
日本の時代劇が再評価される今、真田の次なる野望に注目したい。
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