“マットコート紙” の意味・解説

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表記・読み

解説

マットコート紙とは、上質紙をベースにマット系の塗料を塗布した用紙のことを指します。(ここではマットコート紙はA2コート紙としています)

塗料を塗布する工程の後の、用紙を平滑にする工程である「スーパーカレンダ」の処理をグロスコート紙より少なくするか、全く処理しないため、用紙の平滑度はグロスコート紙より低くなります。


用紙の印象

マットコート紙は、光沢が抑えられており、多少厚手に感じる品の良い用紙です。

平滑度はグロスコート紙より劣ります。


用途

美術書・写真集・ポスター・カレンダー・カタログなど

用紙の光沢が抑えられているため、上品に感じ、長時間見ていても目が疲れづらいという特徴があります。


塗料量

マットコート紙は、両面で20g/㎡程度の塗料を塗布されています。


印刷

マットコート紙は、印刷の彩度は落ち着いた感じで印刷されます。


注意点

マットコート紙は表紙の表面の平滑度が低いため、絵柄にベタの面積が多い場合は、用紙同士が擦れてインキが落ちる・転移する場合があります。

納期・スケジュールに十分余裕を持ち、印刷後のインキ乾燥に長い時間をおくか、表面加工(ニス加工・PP加工など)を行うことをお薦めいたします。



主な銘柄

王子製紙


日本製紙

  • シルバーダイヤ
  • ユーライト

北越紀州製紙


三菱製紙



用紙ご指定の際の注意点

銘柄によっては、製紙メーカーの生産状況・在庫状況、紙卸問屋・印刷会社の在庫状況などにより、入手に時間が掛かる場合があります。

銘柄を指定する印刷物の際は、ご発注先に入手状況の確認をされた上で、ご発注されることを強くお薦めいたします。

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