台湾メディアのFTNN新聞網は15日、台湾内の宿泊施設のアメニティーをめぐる措置について、台湾人YouTuberが不満を表明したことを伝えた。
記事によると、使い捨てのアメニティーを削減するため、今年1月1日から台湾の宿泊業界では客から求められた場合を除いて使い捨てのアメニティーの提供が禁止された。
チャンネル登録者数150万人を誇る台湾人YouTuberの「cheap」氏は、最近、星付きのホテルに宿泊した際に(使い捨ての)アメニティーが1セット100台湾ドル(約480円)だったことに驚き、「(エコというよりも)単なる宿泊施設のコスト削減」との見方を示した。
また、「(それならば)日本のイメージの方が台湾より悪いということになるのではないか?。日本では(使い捨ての)アメニティーがロビーに置かれていて自由に持ち帰れる状況だ」と日本の状況を引き合いに同政策を批判した。
同氏はさらに、「もし本当に環境保護で台湾を救いたいと思うなら海外旅行に行くべきだ。二酸化炭素を日本や東南アジアで排出してくればいい。これこそ台湾を愛するということではないか」とも述べ、環境保護を理由に台湾内の施設が宿泊料金を上げている現状をやゆした。
アメニティーの提供規制について、台湾交通部観光署は「環境部資源循環署と連携してプラスチック削減政策を推進している」と改めて強調。「(小袋で提供される)シャンプーやコンディショナー、ボディーソープなども提供されなくなり、自分で用意しなければならないのでは?」との声があることについては「誤解」だとし、「それらは小瓶やボトルに詰めて備え付けとして(無償で)提供される」と説明したほか、「歯ブラシ、歯磨き粉、コーム、カミソリ、シャワーキャップなどは客室などに置いてはならないが、必要に応じてフロントで無料または有料で提供することは可能」とした。(翻訳・編集/北田)