新潟県教育委員会は12月22日、教職員5人の懲戒処分について発表した。女子高校生や少年へのわいせつ行為や飲酒運転によって3人が免職処分となった。教職員の免職処分は2023年度、6人にのぼっている。

60歳の教師 自宅で女子高校生にわいせつ行為繰り返す

県教育委員会:
このたびは教職員が県民の皆様に大変なご迷惑をおかけした行為をおかしたことにおきまして、お詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

県教育委員会の会見
県教育委員会の会見
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12月22日に開かれた会見の冒頭で謝罪した県教育委員会。22日付で3人を免職処分にすると発表した。

このうち、県立高校の男性教師(60)は2023年2月から3月にかけて女子高校生に対し、自身の自宅で性行為を行うなどのわいせつな行為を複数回行ったという。

県教委は被害者保護の観点から男性教師との関係性については明かさなかったが、女子高校生は被害届を出していないという。県教委の調べに対し、男性教師は「やったことについて申し訳なかった」と認めている。

小学校教師(28)は少年にわいせつ行為…

わいせつ事案による免職処分はほかにも…

長岡市立小学校の男性教師(28)は、SNSで知り合った少年が未成年であると知りながら、2022年9月30日にホテルで、11月13日に公共施設の駐車場に駐車した車内でわいせつな行為を行った。

この男性教師は県青少年健全育成条例違反で逮捕され、2023年9月8日に罰金50万円の刑事処分を受け、すでに納付している。

小学校の女性教師(28) 飲酒運転で自損事故…

教職員のわいせつ事案が続いた一方で、飲酒運転による免職処分もあった。

佐渡市立小学校の女性教師(28)は2023年9月2日、飲食店で飲酒した後、自家用車を運転して自損事故を起こした。

呼気検査を受けた結果、呼気1リットル中、基準値の倍以上となる0.4mgのアルコールが検出され、酒気帯び運転で検挙された。女性教師は罰金50万円の刑事処分のほか、運転免許取り消しの行政処分を受けている。

教職員の免職処分は今年度6人目…

これで、2023年度の教職員の免職処分は6人目だ。

相次ぐ教職員の免職処分に新潟県教育庁義務教育課の大島一英課長は「6件の免職処分の発生は多いという認識でいる。管理職による綱紀粛正の指導において自分事に考えられていない事が大変遺憾に思う。免職が複数件発生する重大な事故・行為が続いたことは大変遺憾。今後も校長会、市町村教育委員会と連携しながら研修を繰り返し行うなど再発防止に取り組んで参る」とコメントしている。

児童や生徒を教える立場の教職員…信頼を損なう事案が相次ぐ中、再発防止へ早急に対策を立てる必要がある。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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