スマートフォンの次のステップになるのでしょうか?
米VMware社が最新のシステムを使えばスマートフォンで2つのOSを起動させることがほぼできると宣言しています。なかなか注目できます、そして注目するとともに「なんでスマートフォンは好きなOS選べないのよ?」という気持ちがますます強くなります。
パソコンを買う時の最も重要なチョイスとしてオペレーティングシステムがあります。最新のWin 7もいいけどやっぱりまだXPでいたいな、とか。ネットブックユーザーだからウィルスの心配も少ない軽いLunuxにするんだ、とか。もっと言えばハッキントッシュユーザーもいるわけですし。
つまりは自分で選びたいわけです。自分にあった気に入ったOSを使いたいわけです。
パソコンの世界で自分の好きなOSを選ぶことになれていても、携帯電話市場では不可能な話です。ここ数年のスマートフォン市場のにぎわいのおかげでスマートフォンの中身が一般にも理解されてきました。パソコンも顔負けの無線通信プロセッサー、RAMスピード、スクリーン技術。ハードだって過酷な競争のまっただ中。より大きなストレージ、より多くのケーブルに対応と、前機種よりも少しでもいいものをと日々前進中です。
この日々前進中のスマートフォン、驚くはその開発環境がとても密接につながっているということ。多くはARMベース。つまり、メモリー・ディスプレイ・カメラ・チップ・プロセッサー、時に端末の下請け工場までが同じ。
続きどぞ!スマートフォンを購入すると、その端末についてくる1つのOSのみしか使えません。もちろんそれぞれアップデートはされますし、ギークな人なら自分のカスタマイズのソフトウェアをいれることもできます、でもやはりもとのOSはデフォルトの1つだけ。もし、全ての携帯会社がAppleのように端末とOSをワンセットとし、それしか選べないとしたらちょっと窮屈な気がします。(それでもOSのヴァージョンは選べるわけですけどね。)
ちょっと欲張りな相談かもしれませんけど、でもそれでもこのハードとソフトの壁を超えることはできないでしょうか?
確かにハードウェアの中には完全に市場を確立独占して全体の市場なんて考えなくてもいいものもあります。
スマートフォンの開発者達、Google・MIcrosoft・Symbian・Palm、なんとかスマートフォンの未来をもう少しオープンなものにできないでしょうか? 少なくとも我々はそれをリクエストし始めるべきだと思います。
つまり、各会社がもう少し共通のコンポネントを使い、外部のソフトウェアを開発している熱狂的なコミュニティーにもう少し開けた状態、歩みよれる状態をつくることができたらいいな、と。OSを選んでインストールできたらいいな、と。
ユーザーにとっては大きな自由を得ることになります。
もう2010年はすぐそこ。スマートフォンは来年もますます生活の中にはいってきます。生活の中心になっていきます。ユーザーはスマートフォンをコンピューターの仲間として使っています、各会社はまだスマートフォンの電話としての見方が強いです。
来年は、スマートフォンもパソコンのように、もうすこし自由が得られるといいですね。
John Herrman(原文/そうこ)