さて、みんなは結婚前に同棲をした方が良いと思うだろうか。結婚前に同棲をすればお互いの生活の仕方が間近でわかって相互理解が深まる利点があるが、結婚前にそういうことはすべきではないという考え方もあるだろう。
今日はカップルが結婚をする上で、生活に密着した大事な内容である。そう、食事に関することだ。食事は人間の生活と家事で核となる部分だ。お互い家族として過ごしながら、満足できる食生活を送れるかどうかは、生活の質に直結する。そのヒントになる内容をまとめている記事なので、是非最後まで読んでみてくれ。
まず最初に、恋人同士が一緒に住んだ場合、どんな現象が起こるのかを整理していこう。これは実際に経験した人なら感覚的にすぐわかる話である。
人が生活する上で、生活リズム、食生活、掃除の度合い、金銭感覚など、皆それぞれに違うものだ。その中でも、特に身近で、問題として発生しやすく、なおかつ合わせようと思ってもお互いなかなか合わないことがある。それは何かというと、“動きのリズム” である。(これは行動の速さとは少し異なるものだ)
人間の行動は人それぞれに独自のリズムと動き方があり、これは普段の日常に無意識のうちに表れているものである。読者のみんなは、家族や友人などと一緒に遊びに行ったりする場面を思い出してほしい。準備の際にやたら中身をチェックして時間がかかる人、ゆっくりコーヒーを飲んでから常にスローペースで準備する人、必ずタバコで一服してから家を出る人などなど・・・人それぞれに独自のリズムと行動様式がある。これは、仲の良いカップルであっても、一緒に住んで生活をしないとほとんど見えない部分だ。この“動きのリズム”は、同棲や結婚生活でケンカの元になることも多々あり、食生活(料理)とも大きく関わりがある。
さらに、食事の好みというものは本当に人それぞれで、そう簡単に変わるものではない。しかも、「ドレッシングは必ずシーザーがいい」「煮物は濃い味が好きだけど、野菜炒めなどは薄味がいい」などのように、好みの違いは非常に細かく多岐に渡ることが大半だ。
そして、お互い楽しく、良い結婚生活を送るためには、早く相互理解が深まるよう工夫をしたいものだ。その工夫の方法というものが、『お互い一人で料理を作り、お互いで評価し合う』というものだ。つまり、カップルの片方が二人分料理を作り、出来た料理を二人で食べて、その後に料理の味や、作っている間の動き方などを評価し合うという方法である。やり方はそれほど難しいものではなく、やってみると、お互いの食の好みと行動パターンが非常によくわかる。それでは、その方法は以下になる。
①準備
事前の食材買い出しは、カップル2人で行っても良いし、作る本人が自分で用意してきても良い。ただし必ず、何を作るかは作る当人に全て任せ、食べるだけの役の方は口出ししてはいけない。これが原則だ。(ただし、アレルギーの有無も含めて絶対に食べられない食材は事前に聞いて避けた方が良い)この料理の目的は、単に美味しいものを食べるだけではなく、お互いの料理方法・食の好み・動きのリズムを理解することだからだ。
②調理
食べるだけの人は、「もう少し混ぜた方がいいんじゃない?」など、どんなに些細なことも絶対に口出ししてはいけない。これは鉄板ルールだ。それよりも、パートナーがどんな調理方法で、どんな動き方をして作っているのかをよく観察すること。見られている方は視線を感じてやりにくいかもしれないが、結婚して一緒に住めばそんなことは毎日である。この場はこういう大切な時間だと割り切って、自分の好きなように料理をすれば良い。
どの場所で料理をするかだが、同棲中、またはカップル2人共一人暮らしをしているのならば、それぞれの家でやれば良い。片方が実家暮らしなら、パートナーの台所をお借りしよう。問題は二人共実家暮らしで、そこの台所が使えない場合だが、レンタルキッチンという時間貸しでキッチンを使える場所が全国にある。予約などは手間ではあるが、そこまでやる価値はある。
③食事と評価
出来た料理を二人で美味しく食べ、遠慮なく意見を言い合おう。この時に話すポイントは以下だ。
・いつもこういう方法で料理をしているのか
・この料理はどの位の頻度で作っているか
・味付けの好み
・食材の好み
・自炊の頻度
・買い物に行く頻度、時間帯
きっとパートナーの食生活について、多くのことがわかるはずだ。
さらに、料理を作ってもらった方がパートナーに意見を言う際、心がけると良いことがある。それは、
「まずは本人が何を考えてどうしたかを聞く姿勢」
「本人がやったことを最初から否定しない」
「本人の考えを聞いた上で、自分の意見を言う」
この三点である。
さらに相互理解を深めるなら、この手順を以下のサイクルで何度かやっていくと、さらに相互理解は深まる。
(1)Aさんが料理をして、Bさんが食べる役。その後食事と評価。
(2)Bさんが料理をして、Aさんが食べる役。その後食事と評価。
(3)AさんBさん二人で料理をする。その後食事と評価。
(3)の所は、(1)と(2)のお互いの料理の仕方と動きのリズムがある程度わかった上で行うことができる。よくコミュニケーションを取りながら、協力して美味しい料理を作ってほしい。
世の中は、結婚前は素敵な人だったのに、結婚後は変わってしまって「こんなはずじゃなかった」と感じるエピソードが山のようにある。食事に関することは、そんな夫婦の問題の身近で最たるものだ。上記(1)~(3)の工程で言うなら、お互いの食生活と動きのリズムをよく知らないまま(1)と(2)の工程を飛ばしてしまい、結婚していきなり共同生活を始めると、最初から(3)の工程でスタートすることになる。そうすると、お互いのやり方の違いに戸惑うのはある意味必然だといえる。
以上である。良い夫婦関係を築くためには、お互い前向きなコミュニケーションは必須だ。今回は、そのコミュニケーションを料理に特化させて役立つようまとめたものである。是非みんなの生活に役立ててほしい。
(作・イキルちえ)
こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>