一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)は2025年1月15日、パシフィコ横浜 国立大ホールにて、「日本eスポーツアワード2024」表彰式典を開催しました。
今回で2回目を迎える「日本eスポーツアワード」は、その年の日本国内eスポーツ界における功績と貢献を称える、年に一度の祭典。選手やチームのみならず、企業、団体、個人にも幅広く焦点を当て、多岐にわたるカテゴリーで功績を讃えます。
本稿では、キャスター/ストリーマー/VTuber/功労賞受賞者のコメントをお伝えします。
※以下、敬称略。
eスポーツ功労賞
梅原大吾(BEAST)
すみません、久しぶりにスーツ着ると緊張しますね(笑)。全然普段は大勢の前で喋るのは平気なんですけど。
eスポーツ功労賞はありがたいのですが、もっと早くもらっても良かった、随分時間が掛かったなと思っています。周りから何を言われても好きなゲームをやって、それが時間をかけて評価されたということだと思うんですけど、ゲームに限らず自分が「こうだ!」と思うことをやっていると評価されるまでには時間がかかるってことなんでしょうね。たぶんね。
俺はこれが正しいと思ってやっていたし、何を言われても曲げなかったけど、10歳か11歳のときに格闘ゲームを始めて30年掛かってようやく「ありがとうございます」って言われた気分なんで。時間がかかるなと思うけれど、皆さんも好きな事とかがあるんだったら30年後くらいに評価されるつもりでやったら良いんじゃないかと思います。
ありがとうございました。
犬飼博士
僕は朝から会場に来ているんですが、たくさんの方々が「eスポーツ」という言葉を使っているのをみてビックリしました。僕は「eスポーツ」という言葉を使い始めた5人の内の1人くらいで、僕らの仲間だけが使っていた言葉が今日こんなに多くの人が使っていて「ああようやくここまで来たんだ」と思いました。
今から25年くらい前の話なんですけど、僕はファミコン世代でゲームが大好きでプレイし続けてきて、90年代にゲーム開発者、それから2000年代にeスポーツプロデューサーとして社内ベンチャー的に会社を立ち上げて活動していきました。そのときに、イギリスの大英博物館などに6000年前のゲームが置いてあって、それと同じように今のeスポーツやテレビゲームが展示されるようになったら、今から6000年後、10000年後の人類はどうやってゲームを展示してどうやって見せるだろうかということを思って、それからずーっと毎日考えているんです。
簡単な問いにするならば「ゲームってなんだろう」「プレイってなんだろう」ということが僕の大きな疑問です。僕たちが毎日つくっていく過程そのものが、そのうち展示されるはずなので、2000年頃から2007年あたりまで、テレビの前にいる人たちや会場にいるみんなと一緒につくってきたゲームのシーン(見え方)が褒められたんだと思って、みんなを代表して賞を受け取りたいと思います。
eスポーツ、テレビゲームのシーンをつくったり、遊んだり、プレイしたりすることは毎日みんなでやっていくことで進むと思います。僕も一生懸命これからつくって遊んで行きたいと思います。皆さんも一緒につくって遊んできましょう。ありがとうございます。
スイニャン
今回はeスポーツ功労賞ということで、細々とではありますが長きにわたって活動してきたことが認められたのかなと感じています。韓国語の通訳をしているんですが、eスポーツに特化した通訳の重要性が少しづつ皆さんに認識していただいた結果なのかなというのも感じています。
今年から私がメインで携わってきたリーグの大会形式が変更になりまして、今までのようには携わる機会が減ってしまうことが確定しています。それで「eスポーツメインで活動していくのは難しいのかな」と心が折れかけたところに今回の受賞の連絡をいただきました。この賞をいただけたというのはもう少しeスポーツに携わって欲しいという意味なんじゃないかと捉えましたので、まだ方向性は決まってませんが、これからも細々とでいいので、末永くeスポーツの活動を続けていきたいなと新たに決意した所存です。
今日は本当に素晴らしい賞をありがとうございました。
eスポーツキャスター賞
アール
自分は世の中にeスポーツであったり、ましてやeスポーツキャスターという言葉がない時代から試合をいろいろな形で実況解説したり、ときにはエンターテインメントにふって話をしたりという活動をさせていただいていました。
今の時代、このような素晴らしい舞台の上で自分がこうした賞をいただけるというのは自分だけの力ではなくて2023年に発売された『ストリートファイター6』が非常に大きな反響を呼び、色んな方に自分のことを知っていただけたというのが大きいと思っています。それだけに、非常に個人的な思いではありますが、黎明期から苦楽を共にしたハメコ。という相棒と一緒に受賞した賞だったなと思います。
そして『ストリートファイター6』が非常に大きな影響を与えて、その架け橋となった今もうこの世を去った、なないという若いキャスターがおりまして、もしかしたらそいつがもらうべき賞だったのかもしれないと自分は思っています。
本当に『ストリートファイター6』、ひいては格闘ゲーム業界というものが、世の中の人に「格闘ゲームのプロプレイヤーは面白い人たちが多い」「ちょっと変わったコミュニティだ」というようなものがたくさん伝わってeスポーツキャスター賞をいただいているのだというふうに思っています。
自分はキャスターの中で、かなりのベテランになってしまうのですが、キャスターというのは形を持たなくて良いという個人的な思いがあります。なのでキャスターといえばフォーマルだよねとか、ネクタイ必要だよねというような未来はちょっとつまらないんじゃないかなと思います。だからこそベテランであり最年長である自分が率先して大人げない前例をたくさん作って、この先たくさん出てくるであろう若いキャスターの個性や才能をのびのびと発揮できるように、今後も大人げないことをたくさんやっていきたいなと思っています。
そしてeスポーツキャスター賞が若いキャスターの目指すべきところになればいいなという思いで、eスポーツキャスター賞を業界を代表して受けとらせていただきます。本当にありがとうございました。
平岩康佑
大人なアールさんが業界全体の話をしてくれたので、普段なかなかしない自分の話をしたいなと思います。私がテレビ局のアナウンサーを辞めてゲーム業界の仲間に入れてもらうのが7年前の話になります。今まで話したことのない、未だに忘れられないeスポーツキャスターとしての初仕事の話なんですけれど、渋谷のタバコ臭いクラブで壁にベットの白いシーツが貼ってあって、そこに小さなプロジェクターでゲームの画面が映されてて、ハンドマイクを渡されて、「よろしくお願いします」と言われて。
僕、先月まで満員の甲子園で実況してたんだけどな…と思い後悔の念もありながら、そのときなぜかスイッチが入って、自分の第一声で、言葉で、声で、このクラブにいる人たちを全員振り向かせてやろうと思った気持ちを昨日のことのように思い出します。
時が経ち、eスポーツ業界も成長して今が間違いのない道だと思って信じて活動していますけれども、最近さいたまスーパーアリーナや東京ビックサイトですごく立派な控室が用意されていて美味しいケータリングがあって、鍛え抜かれた最高の放送席で実況させてもらうんですけど。eスポーツキャスター賞をもらった皮切りにクラブで発した第一声を思い出し、退路を経ったから生き抜いてやるんだという原点に帰るハングリーさをもって、実況しなくちゃいけないなと思いました。
2週間後には日本で始めての『Apex Legends』の世界大会が行われます。そこで選手たちが少しでも輝けるように、声援を送るファンの皆さんが少しでも楽しめるように実況できればなと思いますので今年もどうぞよろしくお願いします。
OooDa
この度はeスポーツアワード キャスター賞を受賞させていただきありがとうございます。オープニングのシーンでは他のキャスターの皆様がかっこよく話されているシーンだったり盛り上げているシーンだったんですけど、僕だけプライベートでゲームしててポンコツなシーンを流されてビックリしました。
そんな僕も約15年くらいeスポーツ業界を引っ張ってきて、昨年もMC、実況の多くの現場に携わらせていただきました。その中で、昨年はゲームに打ち込んできた人たちが辞めて進むセカンドキャリアなどの教育に力を入れだした年でした。
教育関連だと全国の高等学校や専門学校を周らせていただいて、専門学校の30代から60代の教員の皆様に講義をやらせてもらったり、セカンドキャリアについて100人集めて20人くらい結果を出したりしました。eスポーツをやっていて良かったところとかゲームをもっと広げていく活動に貢献できることがあれば、今年も全力でやっていきたいです。
今年はインディーゲームを作っている知り合いの協力をしたいなと思っておりまして、インディーゲームを出す予定があるのでそこもよろしくお願いします。
そんな思いで15年走ってきた僕なんですけれども、皆さんがおっしゃっているように1人では絶対叶わないもので、これだけ業界が大きくなったのは選手、ゲーム会社さん、制作会社さん、もちろんファンの皆様に支えられてここまで来たと思っております。
個人的な話になりますが、僕をここまで育ててくれた長縄実という人物に感謝を送り、これからも過ごしていきたいと思います。ありがとうございました。
ストリーマー賞
ドンピシャ
今日受賞できたのは普段から応援してくださっている方々のおかげだと心から思っております。本当にありがとうございます。また、『ストリートファイター6』を中心にいろんなイベントに呼んでいただいたんですけども、その機会をいただけたことによって、多くの方々に応援、または繋がることができました。
そのおかげもあってすごく充実した1年になったと思いますし、ゲームというものが本当にあってよかったなと心から思っています。本日はありがとうございました。
ハイタニ(REJECT)
『ストリートファイター6』が、大きな盛り上がりを見せておりまして、自分もそのゲームを通じていろんな活動に携わらせていただきました。そのおかげで多くの方に応援していただけるようになって、このような名誉ある賞をいただいたことを大変嬉しく思っております。
これからも皆さんと一緒にeスポーツを盛り上げていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。本日はありがとうございました。
k4sen(ZETA DIVISION)
今回はeスポーツアワード2024でライブエンターテイメント部門ストリーマー賞をいただいて本当にありがたいです。
去年も素晴らしい賞をいただいたんですけれど、会場に足を運べなかったので、すごいファンの方にたくさんの票を入れていただいたということですごい嬉しい気持ちです。今後も楽しめるようなコンテンツを作っていきたいと思っているんですけれど、流石に2年連続で会場に足を運ばないのは失礼すぎるかなと思うので今すぐ行きます!
(※スケジュールの都合により、k4senさんに似ていると言われているZETA DIVISION 岩田 遼太郎氏が登壇)
SHAKA
今回、「日本eスポーツアワード ライブエンターテイメント部門 ストリーマー賞」という素晴らしい賞を受賞させていただき本当にありがとうございます。これも普段応援してくださっているファンの方や素晴らしいゲームを提供してくださっている関係者の方々のおかげだと思っております。本当にありがとうございます。
去年から「LEGENDUS」という自分のイベントをやらせていただくようになりまして、本日はその都合で足を運べなかったんですが、普段マネジメントをしてもらっているGANYMEDE社よりスタッフの方に受取をお願いしてもらっています。残念ながら、私に似ているスタッフは居なかったので本当に普段動画を撮ってくれている関係者のスタッフさんです。
改めて、応援してくださっている皆さん、関係者の皆さん、ありがとうございます。今後も皆さんが楽しんでいただけるような配信やイベントを開催していければと思っています。それでは引き続きよろしくお願いします。
VTuber賞
天鬼ぷるる(REJECT)
おはぷる!天使と悪魔のぷるぷるえんじぇるでびる、天鬼ぷるるです!
投票してくれた皆様、本当にありがとうございます。日本eスポーツアワードVtuber賞というとっても素敵な賞をいただき、とっても驚きましたが本当に嬉しくていつも応援してくださっている皆様や支えてくださっている皆様に本当に感謝してもしきれません。これからも自分らしく初心を忘れずに毎日ハッピーに過ごしたいです。
皆様本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
獅白ぼたん(ホロライブ)
ららーいおん!皆様、はじめましてVtuber事務所ホロライブプロダクションに所属しております、獅白ぼたんと申します。
この度は日本eスポーツアワードVtuber部門を受賞させていただいたとのことで誠にありがとうございます。Vtuberという言葉を聞いてどういった存在なのか知ってくださる方が過去に比べて増えたかなと思いつつもまだまだ歴史の浅い業界だと感じています。だからこそいろんなことにチャレンジしていけると考えていて、まずは自分の好きな事を思いっきりやろうと実行した結果、今回受賞させていただけたこと本当に嬉しいなと思います。これからも好きな力となんだってチャレンジできる力をもっともっと楽しくなるように尽力できたらいいなと思っております。
以上、短い言葉でしたが獅白ぼたんでした。ありがとうございます。
渋谷ハル
※コメント無し
橘ひなの(ぶいすぽっ!)
皆さんこんにちは。ぶいすぽっ!所属の橘ひなのです。日本eスポーツアワード2024 VTuber部門、受賞ということで投票してくださった皆様ありがとうございます。今回、こういう賞をいただいたのは初めてなのでビックリと嬉しさといろいろあって不思議な感情でございます。普段から配信を見てくださって、応援してくださる方、いつもありがとうございます。
今年も楽しんでもらえるような活動をして頑張っていきたいと思っていますので、また今年1年よろしくお願いします。
柊ツルギ(Neo-Porte)
※コメント無し